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ファーマシ―そま通信2023冬号

2023.01.25

ファーマシーそま通信 2023年冬号  私たちのオススメ   ~痰(たん)と咳(せき)~                   兒玉眞理子  痰と咳の協同作業  鼻腔から肺までの気道の粘膜は、線毛を持った細胞に覆われ、分泌される粘液とともにホコリやウイルスなどの異物が肺へ侵入するのを防いでいます。粘液は異物を絡めとり、塊となります。  その「塊」が痰です。線毛はベルトコンベヤーのような動きで痰を外に追い出します。痰は約90%が水分で、残りの多くがムチンと呼ばれる粘液成分です。ムチンはサラサラ成分とネバネバ成分がバランスよく存在しています。通常、少量でサラサラ成分が多い粘液は線毛で流され、嚥下されますが、異物が多いとネバネバ成分が増えて痰が線毛にへばりつきます。そうなると線毛がうまく痰を排除できなくなってジェット気流で強制的に吐き出そうと身体が反射的に働きます。これが「咳」です。     つまり痰や咳は異物侵入の注意報であり、線毛と粘液は、私たちが持っている自然の防御隊なのです。冬は寒さや空気の乾燥により線毛の動きが弱くなるので、防御隊のケアも必要です。   去痰と鎮咳  「ゴホン」の咳1回で2キロカロリー消費すると言われています。1分間に2回の「ゴホン、ゴホン」が1時間続くと、240キロカロリーを消費します。これは体重50㎏の人が1時間軽いジョギングをした時の260キロカロリーに匹敵します。咳は体力を消耗させるだけでなく、気道を傷つけ、睡眠を邪魔したりするので、咳を止める(鎮咳)ことが重要になるのですが、むやみに止めると痰が排出されにくくなって息苦しくなったり、かえって咳が長引くことにつながりかねません。咳の原因となっている痰を排泄すること(去痰)も大切なのです。  風邪などの呼吸器感染症の場合は通常2週間程度で諸症状は落ち着いてきます。しかし、鼻に炎症が残ると蓄膿症となり、ネバネバ成分の多い鼻水がのどに流れて痰のようにへばりつく後鼻漏で咳が長引くことがあります。  新型コロナウイルス感染症でも咳や痰、息苦しさが長引くことがよく起きているようです。  去痰・鎮咳ともに大事。症状に合わせたお薬で自然の防衛隊の後押しをしてあげましょう。   ~新型コロナウイルス感染症と血管内皮細胞!!~                         兒玉眞理子    新型コロナウイルス感染症では、ウイルスのスパイク蛋白質が、主に血管にあるACE2受容体に結合することが知られています。昨年の8月に京都府立医科大学の研究チームによって、老化した血管内皮細胞は若い血管内皮細胞に比べて800倍ものウイルスが細胞内に侵入していることを突き止めたとする論文が発表されました。また、同論文によると、老化した血管内皮細胞ではウイルスが消失した後でも多くの遺伝子発現に影響が及んでおり、特に血栓の形成に関与する遺伝子発現が強い影響を受けることが分かりました。すなわち血管、特に血管内皮細胞が老化していると感染リスクが高まるばかりか、血栓の発生リスクも上昇するなど重症化リスクが高くなるとのことです。    昨年10月に中国科学院の研究チームがネイチャー誌に発表した論文によれば、すべての血管の内側は内皮細胞で覆われており、血管内皮細胞は血管の緊張や抗酸化、抗炎症作用などを調節するほか、血液が固まらないよう、多くの抗凝固・抗血栓因子を合成・分泌し、血液をサラサラに保つのに必須の役割を果たしている。この血管内皮細胞が新型コロナウイルスのスパイク蛋白質の影響、また、炎症性サイトカインの影響で機能不全に陥ることが新型コロナウイルス感染症の病態の本質であるとしています。  新型コロナウイルス感染症に関しては、当初、若い人では重症化リスクが低いとされていました。自然免疫力の強さもさることながら、そもそも血管が若いことが感染と重症化リスクの低下につながっていた可能性が高いと思われます。  中国科学院の論文では、感染後の後遺症に関しても主に血管内皮細胞の障害が影響を与えている可能性が高いとしています。    ところで、ワクチン接種後に死亡または後遺症を発症するケースがあることから、厚生労働省も実態調査を計画しているようです。今年の9月に広島大学で新型コロナワクチンを接種後に死亡した4名を解剖したところ、1回目接種で免疫機能がワクチンに反応しやすくなり、2回目接種で過剰反応つまりサイトカインストームが発生して死亡(死亡時の体温は39℃~46℃)したと推定されるとの発表がありました。また、ワクチン接種後の後遺症に関しては、免疫反応以外にも体内で生成されるスパイク蛋白質が血管内皮細胞にダメージを与えている可能性もあるかもしれません。  ワクチンを何回も接種する方は、丹参製剤(冠元顆粒・冠心調血飲)や田七人参(夢三七)、牛黄製剤(霊黄参・清心丸等)、GBE-24で血流や血管の状態を良くしておくことが必要かと思います。   ~桂皮のよもやま話~                     兒玉眞理子    桂皮(シナモン)は漢方薬には頻繁に使われる生薬です。華僑の人達のなかでは「少しずつ服用していると病気にならない」と言われているそうです。  桂皮は胃腸の不調によく使われます。マウスのエサに桂皮の粉末を混ぜて3週間から4週間飼育した後にストレスを与えて胃潰瘍ができるかどうか、実験したところ、桂皮入りのエサを食べたマウスは、桂皮なしのエサを食べていたマウスに比べて、胃潰瘍の面積が小さくなりました。桂皮を食べた期間は1週間より4週間と長い方が胃潰瘍を良く予防しました。  また、アルコールによる胃潰瘍には効果が大きかったのですが、インドメタシン(消炎鎮痛剤)による胃潰瘍は予防しなかったとのことです。  桂皮の主成分はシンナムアルデヒドですが、シンナムアルデヒドのみでは胃潰瘍の予防効果はあまり強くありませんでした。桂皮の複数成分の共働作業によるようです。  この実験の際、桂皮入りのエサを食べたマウスは食べる量が増えたのですが体重はふえませんでした。後にわかったことですが、運動量も増えたそうです。また、桂皮の香りのみを与えても食欲が増すことがわかりました。       ~乾燥のかゆみには保湿剤の理由~ -NHKかゆみのトリセツより-    冬は空気が乾燥して乾燥肌になります。身体を守るため、かゆみ神経が表皮に伸びてきます。すると少しの刺激でもかゆみを感じやすくなってしまします。  かゆみ神経の伸びを抑えてくれているのが「セマフォリン3A」というタンパク質です。しかし、乾燥により皮膚から水分とカルシウムが向けだすと「セマフォリン3A」は生み出されなくなり、その結果かゆみ神経が延びてしまいます。  その上皮膚をかきむしると、皮膚のバリアーである角層が壊れてしまい、もっと水分とカルシウムイオンが減り、セマフォリン3Aも減ってさらにかゆみを感じやすくなってしまいます。  かゆみ神経の伸びを抑えるには、保湿剤を塗ることです。  塗り方  ① 量はたっぷり(人差し指の第一関節までの量が手のひら2枚分)  ② ゆっくり優しく30回塗り伸ばす。皮膚は摩擦に弱いので、優しく!  ③ 朝と夜。着替えの時や入浴後など、肌を露出したときに塗ると、面倒くさくない。      良く洗う手などは、その都度塗った方が良いでしょう。   〜収束しないコロナ…結局は免疫力!~                    丸茂佳補子    今年の友人からの年賀状に「もう…コロナに飽きました」とありました。 「たしかに…」と思いつつ、まだまだ上手く付き合っていかないといけない現状でもあります。さらにインフルエンザ猛威も重なり、コロナとインフルエンザの同時感染の『フルロナ』感染も増えてきて、ますます終わりが見えずですが「もう…慣れっこ」になってきているのも事実です。    皆様ご存知のお話ですが、コロナ禍に負けない、健康でいられる為には、自身を守る力の免疫力が大きく関わってきます。免疫力を上げるコツは、食べ物、生活習慣、運動、ストレスコントロールと様々です。    〇腸内環境を整える 善玉菌を活性化させる発酵食品(いろいろな種類)を毎日摂ることで腸内細菌の多様性を高めます。  〇自律神経のバランスを整える 起きている日中に優位になる交感神経とリラックスしている時や睡眠中に優位になる副交感神経を、バランス良く保つように心がけ、規則正しい生活でストレスを貯めないことが大事です。  〇基礎代謝を上げる 基礎代謝を上げるためには体温36.5度以上を目指し、体を温める食材を摂り適度な運動で筋肉量を保つこともポイントです。頑張りすぎない運動で大丈夫!続けることで筋肉を保ち脳細胞も刺激されボケ防止やストレス解消にもなります。  〇1日1回大笑いで免疫力を即アップ 笑うと自律神経が安定し病気になりにくいと言われています。鏡の前でニッコリ笑う、口角を上げるだけでも効果があります。     新年が明け、卯年。新しいことに挑戦する最適な年と言われています。今一度、生活習慣を見直し、よく噛んでバランスの良い食事をして腸内環境を整え、適度な運動を行い、笑顔で毎日を過ごし、ウイルスに負けない身体を作りませんか。    私の現状は…冬は寒さに負けてしまい、身体を動かす機会を逃す。じゃなく… あきらめてしまう私です。身体を動かさないと筋肉がどんどん衰えます。筋肉量が減ると代謝も低下し、痩せにくい身体になってしまうのも承知なのですが、なかなか運動習慣を定着できません。 うさぎ年!ずっと使うこのカラダを健康的に維持するために頑張りすぎない運動習慣を身につけ「ピョンピョン!」と飛躍の年を目指します。    2023年も心身共に皆様の健康をお手伝いさせていただけたらと存じます。 ご相談お待ちしております。

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ファーマシ―そま通信2022年末号

2022.12.17

ファーマシーそま通信 2022年末号  私たちのオススメ   ~ストレスがあっても熟睡しましょう!~     坂本良恵  現代医学では、脳が外界からの刺激に対して反応した結果、様々な感情を生み出すと考えますが、東洋医学では、五個の臓器が感情を生み出すと考えます。脳の機能は五臓と呼ばれる内臓に分散され外界のストレスに対しても五臓が反応し、それが過ぎると五臓が障害される。つまり五臓六腑を健康に、そして元気にさせる方法こそ、脳の健康に役立ち熟睡脳に結びつくというわけです。    西洋医学では「心身医学」という言葉が生まれて心と身体の関係について研究され始めていますが、これは比較的新しい分野です。  東洋医学では数千年前の古代からその関係を見つめ、身体、つまり五臓六腑を心(感情)が障害するという発想から、その臓腑をまもる養生法、中成薬がたくさん生まれています。  まさに五臓六腑を健康にさせる方法が、脳、心の健康につながり、これこそが熟睡脳を目指す鍵となります。    コロナウイルスが我々に恐怖感を植え付け初めて早4年近く。ワクチンの恩恵をうけ、少しずつ明るい先が見えてきそうな状況があるなか、まだまだ油断はできません。漢方薬のご相談の内容で、以下のようなものが増えている状況です。     ・どこが悪いのでもないけど常にしんどい、つらいような気がする。眠れてはいる             が熟睡感が得られない。元気になる漢方薬を紹介してもらえないか。   ・眠れないのは、もう仕方ない。いつものこと。病院の先生からもらった錠剤の睡  眠薬は体に良くないと聞いたけど、本当か。体に良い漢方薬で眠れるものないですか。    しかし思い出してみてください。コロナ禍が始まった頃は皆さん、なんとかこの危機的状況に打ち勝とうと一生懸命でした。     ・免疫力をあげて、罹患しても大丈夫なもの、ないですか。   ・ワクチンの副作用を防止するような漢方薬は?   ・完璧なマスクはないですか。    ウイルスと戦おうと前向きで、我々もなんとかお答えしようと、がむしゃらでした。    実はこの変化は、今から80年ほど前の1936年、カナダの生理学者ハンス・セリエが提示した「セリエのストレス説」にあてはめることができます。  セリエは、「外界から受けるさまざまな刺激や負荷(ストレス)が心と身体に影響を与える」と、それまで物理学での考え方であった「ストレス」を初めて生理学に応用し、ストレスにさらされる時間と体の変化の第一段階を警告反応期、第二段階を抵抗期、第三段階を疲弊期と3つの段階に分けて定義したのです。    コロナウイルスの発生により、ストレスを受けたときから順に考えてみます。 *警告反応期 体温、血圧、血糖値の低下、急性胃腸潰瘍などが数分から1日くらい。 体は徐々に適応していこうとします。(コロナ発生、日本上陸発覚直後)   *抵抗期 生体防御反応は完成されます。心身のバランスを保つ機構が自律神経系、内分泌系、免疫系によってなんとか保たれている状況です。抵抗力はあがりますが、それと同時に抵抗し続けることにより体や心の調子も悪くなり、不眠状態に陥ってしまいます。(3密対策、ワクチン、免疫アップの漢方薬の探求)   *疲弊期  それらに対応する時期が長くなればなるほどエネルギーが消耗され、適応力が徐々に低下します。(自覚できない五臓六腑の変化) 再び第一段階のショック警告期に似て副腎皮質が機能低下、対処しなければ、ついには致命的な状況になるかもしれません。    以上から現在の自身の立ち位置を少し俯瞰して考えていただきたいと思います。    自分は、もしかしたら疲弊期に近づいているのではないか、いやいや、まだまだ抵抗期でがんばっているよ、など。  いずれにしても、ストレスがかかると増えるといわれるストレスホルモン、コルチゾールに我々の体は長期間さらされているはずです。脳の海馬の神経細胞に影響を与え、海馬の萎縮、障害へと結びつき記憶障害、気力低下、不眠、熟睡感が得られないなど日常生活に支障をきたすようになるのです。    そこで今回は睡眠薬ではない、それぞれのストレスからくる五臓六腑の変化にみあった中成薬、熟睡脳に結びつく漢方薬をご紹介したいとおもいます。(詳しくは、スタッフにお尋ねください)   ~ストレスに襲われた警告ショック反応期~       ・牛黄製剤   ~抵抗期から疲弊期にかけて~       ・瀉火利湿顆粒(怒りっぽい、めまい、目は充血、               口は苦い)       ・温胆湯(吐き気、不安、恐怖、多夢、舌苔厚)       ・冠元顆粒(肩こり、頭痛、気血不足)       ・晶三仙(食べ過ぎ、消化不良)       ・シベリア人参(補気)       ・心脾顆粒(思慮過度、健忘)       ・酸棗仁湯(心肝血虚、不安)       ・瀉火補腎丸(ほてり、耳鳴り、めまい、足腰のだるさ)       ・天王補心丹(のぼせ、動悸、いらいら、潮熱盗汗)       ・ミンハオ(鎮静)   ☆ 大事なことは、疲弊期を迎えないように、ストレスに抵抗しようとする期間をできるだけ短くし、脳を痛めつけるストレスホルモンと緩やかな付き合いをすることです。ストレスを全くなくすることは不可能で、体の抵抗力の出番がなくなることは、かえって、マイナスにもなります。    また弱った脳を活性化しようと、いわゆる脳トレのドリルなどを解いたりする、楽しいが過度に熱中する、などは、ストレスを増やすこと。熟睡脳に必要なのはリラクゼーションにより脳を休ませることなのです。ここで紹介した中成薬の力が助けになることを心から願っています。ご相談お待ちしております。          参考図書 自分でできる熟睡脳のこつ  (東京大学大学院、医学博士 酒谷薫)   ~風邪(コロナ・インフルエンザも)は自分でしか治せない!〜                     兒玉眞理子     厚生労働省は10月17日に、「発熱した患者が病院に殺到するのを避けるため、解熱剤を常備しておいてください。」とういう趣旨の発信をしました。医療機関の混乱を避けるための発信でしょうが、解熱剤を使えば良いというのは正しいでしょうか?    「重症患者における発熱と解熱処置に関するsystematic review」(日本集中治療学会雑誌2011年18巻1号p25-32) では、「重症患者の発熱を解熱すべきであることを示す根拠は乏しく、一概に解熱処置を行うことは推奨されない。」と結論しています。 「解熱処置の患者予後に対する有効性・有害性を検討したランダム化比較試験は、小規模研究が2つ存在し、38.5℃以上の発熱を積極的に解熱することで、患者死亡率が増加する可能性が示唆された。」  そもそも発熱はウイルスを退治するために体温中枢の設定を38~40℃に上げているのです。身体はウイルスが減るまで高体温を維持します。解熱剤で熱を下げるとその間にウイルスは急速に増えてしまいます。    国立感染症研究所毒性病理室長 小舟冨美夫氏が発表した論文「ウイルス感染症と解熱剤」(1987)によれば、ウサギにリンダ―ペストウイルス(RVウイルス)という麻疹に似たウイルスに感染させた後、解熱剤を与えるとウイルスが100倍に増え(最高は1000倍)、7羽中6羽のウサギは死亡しました。しかし、解熱剤を与えなかったウサギは6羽中1羽のみでした。  アセトアミノフェンは、日本小児科学会で安全な解熱剤とされていますが、解熱効果が弱いので、使い過ぎに注意が必要、また肝障害に注意が必要です。ロキソニンなどの非ステロイド消炎鎮痛剤はミトコンドリア障害を起こします(日本薬物動態学会セッション)。近年、ミトコンドリアは自然免疫に重要な働きをすることが知られるようになってきました。  つまり、ウイルス感染症で解熱剤を使うのは有益ではない。治りを遅くする恐れがあるということになりそうです。    風邪・コロナ・インフルエンザ(ウイルス感染症)を治せるの自分の自然免疫(ミトコンドリアの力)だけ!! 日頃の養生はもちろん大切ですが、漢方薬・サプリメントを上手に利用して、ウイルスに負けない身体を作りましょう!!!  ちなみに牛黄は「余分な熱だけ取る」という現代医学にはない高貴薬です!!  

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ファーマシ―そま通信2022秋号

2022.11.23

ファーマシーそま通信 2022秋号 私たちのオススメ   「若返りホルモン」DHEAとは!!!                  兒玉眞理子    DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)とは、副腎皮 質より分泌されるホルモンの一種です。DHEAは男性ホルモンや女性ホルモンをはじめ、約50種類のホルモンに形を変えることが可能です。  DHEAは様々な健康効果が報告されており、特に健康長寿の人では血中濃度が高かったことから、通称「アンチエイジングホルモン」や「若返りホルモン」などとも呼ばれています。  DHEAの働きとしては例えば動脈硬化や糖尿病の予防、骨量や妊娠機能の維持、炎症を抑える働きなど多岐にわたります。特に女性ホルモンが持つ、身体を守るための様々な働きと近い役割を持つことから、女性ホルモンの分泌量が少なくなったポスト更年期世代の健康維持に一層重要なホルモンです。  DHEAは、海外では「若返りサプリ」などの呼び名でサプリメントとして販売されていますが、日本では医薬区分であるため、DHEA自体をサプリメントに配合することができません。体内でのDHEAは通常20歳頃をピークとして加齢とともに減少していく傾向が見られます。生活習慣や日々の運動、質の良い睡眠や食事などにより、DHEAの分泌量を増やすことができるといわれていますが、その一助としてアグリマックスの摂取をおススメします。  アグリマックスは、体内でのDHEAの産生促進を確認している唯一の大豆イソフラボン原料です。。更年期障害を持つ日本人女性40名を対象とし、イソフラボン20~40㎎/日となる量のアグリマックスを8週間以上投与した結果、血中のDHEA濃度は3倍にまで増加することが確認されました。  他に、「LDLコレステロールを下げ、HDLコレステロールを上げる」「内臓脂肪・皮下脂肪レベルを下げる」「骨量を改善する」「卵巣機能を維持する(抗ミュラー管ホルモンを増加する)」「炎症を抑制する」といった研究が発表されています。  アグリマックスは『AGMAX』の独自の原料です。更年期の方も、ポスト更年期の方も、身体を若々しく保つために『AGMAX』おススメです!!!     〜食物繊維を摂ろう~                        兒玉眞理子    食物繊維は、食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することができない物質です。野菜やキノコ、豆、海藻などに豊富に含まれています。食事量のカサマシによるカロリー低減や、便通改善の目的に摂取する方が多いですが、それらにとどまらない働きがあります。  「糖尿病が気になる方は、食事の際、野菜から食べると良い」という栄養学のお話を何年か前にそま通信に載せました。近頃は「ベジタブル・ファースト」という言葉になって、食べる順をご存知の方も多いと思います。  野菜から食べると、野菜に含まれている食物繊維が水を吸収して膨らむことで満腹感を高めて食べ過ぎを防いだり、糖の吸収を緩やかにする効果などがあります。この働きだけでも食物繊維を摂る意義は大きいですが、継続して摂取すると、更なる働きが期待できます。  まず、食物繊維を日常的に摂取することで、腸内環境が整えられます。すると、腸内細菌によって短鎖脂肪酸と呼ばれる物質の産生が誘導されます。短鎖脂肪酸は、食欲の抑制や、血糖値の抑制に関わるインシュリンの分泌、炎症の抑制、腸粘膜の機能維持に働くことが分かっています。 また、食物繊維が豊富な食習慣は、糖尿病などの生活習慣病や循環器疾患、一部の癌の発症リスクを低下させることが分かっています。    <では、どれくらい食物繊維を摂れば良いでしょうか?>    日本人の食事摂取基準(2020年版)では、1日の食物繊維摂取目標量は女性18g、男性21g以上とされています。しかし、現在の日本成人の食物繊維摂取量の中央値は約14gにすぎず、大きく不足しています。ただ、食物繊維の健康増進効果を最大限に発揮させるためには、この目標値でも不足していることはご存知でしょうか?  欧米の研究では、14g/1000kcalの摂取量で最も大きな生活習慣病予防効果が観察されたことから、アメリカ・カナダの食事摂取基準では、この量を目標としています。     日本においてもこの基準を参考にし、1日24g、できれば14g/1000kcal以上を目標値とすることが検討されたものの、現在の摂取量を鑑み、実現可能な目標として男性21g、女性18gの数値が設定されたという経緯があるようです。目標値をクリアされている方も摂取量をさらに増やしても良いでしょう。   <食物繊維もバランスよく!> 食物繊維は、大きく分けると水に溶けると粘度を増しゼリー状になる水溶性食物繊維と水分を吸収して膨らむ不溶性食物繊維に分けられます。不溶性食物繊維の摂り過ぎは便秘の原因にもなりますので、どちらか一方を摂取するのではなく、バランスよく摂ることが大切です。   代表例 不溶性 食物繊維を多く含む キノコ類(キクラゲなど)、豆類(大豆など) 野菜(ブロッコリー、キャベツなど) 水溶性 食物繊維を多く含む 海藻類(ワカメ、メカブなど)、大麦、 果物(リンゴ、モモなど)     〜野菜をよく食べている人は全死亡リスクが低下!~ 【国立がん研究センターの多目的コホート研究「Journal of Nutrition」(2022年6月28日WEB先行公開)からの成果】    果物と野菜は、ビタミン、ミネラル、食物繊維、カロテノイド、ポリフェノールなどが豊富であり、主に欧米人で行われた前向きコホート研究では、果物や野菜の摂取量が多いと全死因による死亡や循環器疾患による死亡のリスクが低いことが報告されています。  一方アジア人は、食習慣、その他の生活習慣、遺伝的背景が欧米人と異なり、野菜や果物の摂取と死亡リスクとの関係はまだよくわかっておらず、国内の大規模調査で裏付けされたのは今回が初めてとのことです。    国立研究開発法人国立がん研究センターと横浜市立大学などで構成される研究グループが40~69歳の9万5千人を対象に、アンケート調査を行い、約20年間追跡した調査結果をもとに、果物と野菜の摂取量と死亡リスクとの関連を調べました。その結果、果物・摂取量が少ないグループに比べ、果物摂取量が多いグループでは全死亡リスクが約8-9%低く、野菜摂取量が多いグループでは全死亡リスクが約7-8%低いことがわかりました。中でも、果物摂取量が多いグループでは、心血管イベントの死亡リスクが約9%低いという結果でした。    今回の研究では、果物・野菜の摂取量が多ければ多いほどリスクが下がるという結果ではありませんでした。    本研究で用いた食事摂取頻度調査票から摂取量を正確に推定することは困難です。  しかし、一部の集団で行われたより詳細な食事記録の                摂取量に当てはめて推定すると、野菜は300g以上、果                物は140g以上摂取することが望ましいと考えられまし                た。    一方、欧米を中心とした過去のコホート研究では、果物や野菜の摂取は、がん死亡や呼吸器疾患死亡の低下ともに関連を認めていましたが、本研究ではそれらの関連を認めませんでした。今回のコホート研究では呼吸器疾患死亡が少なかったために、関連を認めなかった可能性があります。また、欧米人と比較してがん罹患率が異なることや、アジア人では、がんの原因に感染症が多いことが、関連を認めなかった理由と考えられます。    ※コホート研究とは、特定の要因に暴露した集団と暴露していない集団を一定期間追跡し、疾患の罹患率や死亡率を比較することで、要因と疾患との関連を調べる観察研究です。 参考:国立研究開発法人国立がん研究センター プレスリリース   ~自律神経のバランスが健康を左右する~                         兒玉眞理子  体調が悪くて病院に行くと、お医者さんから病名や治療法をはっきりと説明してもらえないことがあります。そのような不調を不定愁訴と言います。そして自律神経失調症という原因不明の症状に分類されるのです。  神経を大まかに分けると、感覚神経、運動神経、自律神経の3つに分けられます。視覚、聴覚、嗅覚、触覚は感覚神経によるものです。実際に身体を動かすのが運動神経です。おにぎりを手に取って口に運び、咀嚼するのは運動神経です。飲み込んだおにぎりは胃腸で消化されますが、胃腸を動かすのは自律神経です。  自律神経は、私たちが自分の意志ではコントロールできない、消化・吸収、解毒、排泄、体温や脈拍の調節、睡眠時の呼吸、血液循環、ホルモンの分泌など、数え切れないほど多くの生命活動を担ってくれています。  自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキの役割です。現代人は過労やストレスで交感神経が緊張しがちです。そして疲労をごまかすために、交感神経を刺激するカフェインを含むコーヒーやドリンク剤などを飲むことで、1日中アクセルを踏んでいるような状態に陥っています。    自律神経に関する著書が多数ある、順天堂大学医学部の小林弘幸氏は、実は「自律神経の調整の鍵は副交感神経にある」と、書いておられます。  順天堂大学が行った大規模調査の結果、男性は30歳を、女性は40歳を過ぎたころに急激な体力の衰えを感じる方が多く、その方々は心身をリラックスさせる副交感神経の働きがガクッと低下していたのです。  副交感神経の低下=回復力の低下なので、疲労が抜けない方が増えるそうです。    副交感神経の低下により自律神経のバランスが乱れると、人生の質は10年で15%低下するそうです。自律神経の乱れによって起こる身体の不調は多岐にわたります。慢性疲労、更年期障害、高血糖症、高血圧症、感染症、アレルギー、便秘などのリスクが高まります。  さらに現代人は心身に活力をもたらす交感神経も低下している方が多く、全体のレベルが低い状態で、かつバランスも乱れていると指摘しておられます。    生活習慣を変えることはもちろん大切ですが、なかなかそうは行かないもの。交感神経、副交感神経のいずれにも働く紅蔘、十蒸十曝黒人参をおススメします。  

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ファーマシ―そま通信2022夏号

2022.06.03

ファーマシーそま通信 2022夏号 私たちのオススメ ☆入浴のススメ☆ 新見祥恵  日本人はお風呂が好きですね。でも忙しい現代では便利なシャワーが普及していることもあり「一日の疲れをお風呂で取る」という習慣が減っているように感じます。入浴にはいいことがたくさんあります。今一度お風呂の良さを再確認して、入浴を心がけてみませんか?   まず、入浴すると体に3つの物理作用が働くことをご存知でしょうか。 ①温熱作用  温かいお湯に浸かって体が温まることで血管が拡がり血行が良くなります。筋肉が緩んで関節の緊張が和らぎます。高温浴(42〜44℃)の場合は交感神経の緊張を促し活動的に、微温浴(35〜38℃)の場合は副交感神経が優位になって精神的に安らぎ落ち着いた気分になります。  効果:疲労回復、リラックス、快眠、肩凝り・腰痛の緩和など ②静水圧作用  体全体に水圧がかかることで血液の流れが良くなります。これは滞っていた血液が心臓に戻されることで心臓の働きが活発になるためです。リンパ液の流れも良くなります。 効果:血流改善、新陳代謝の向上、肌の健康保持、足のむくみ解消など ③浮力作用  水の中では浮力を受けて体が軽くなります。首まで浸かると体重がおよそ1/10になります。そのため水やお湯の中では全身を支えている筋肉が重力から開放され関節もほぐれます。体が軽くなることで全身がゆったりとリラックスした状態になります。 効果:腰痛の緩和、リラックスなど ≪ 次ページへ続く ≫  お湯に浸かるメリットはたくさんありますね。これらのことをふまえた目的別のおすすめ入浴法、どうぞご参考になさってください。 ストレスを解消したい時  40℃くらいのお湯にゆっくりと浸かるとよい。 安眠したい時  寝る2時間くらい前に38〜40℃のお湯に30分くらい浸かるとよい。布団に入る頃にちょうど体温が下がってくるため、寝つきが良くなる。ただし、体温が下がってくるタイミングは人 によって違いがあります。 これからひと仕事する時  42〜43℃の熱めのお湯に短時間浸かる。交感神経を刺激して心身の緊張を高めるため、活動的な気分になれる。ただし長湯は厳禁! 肌を美しくしたい時  40℃前後のぬるめのお湯に浸かる。湯温が高いと保湿成分が皮膚から溶け出して乾燥の原因になる。お風呂上がりの保湿ケアをしっかりと。  いいことがたくさんある入浴ですが、気をつけなければいけないこともあります。お湯に浸かる時間に比例して心臓や肺への負担が大きくなることと、長風呂でたくさん汗をかくと脱水症状を起こす危険があることです。一般的にお湯に浸かる時間が30分を超えると体への負担が大きくなると言われているので注意が必要です。心臓や肺に疾患のある方は温度は38℃くらいで湯量はみぞおちの辺りまで(半身浴)にする方が良いでしょう。  ここで入浴効果をさらに高めるのに効果的なのが入浴剤です。古くから人々は天然の温泉を利用して病気やケガの治療に役立て、端午の節句の菖蒲湯や冬至の柚子湯のように薬用植物を用いた薬湯に浸かる慣習を受け継いできました。今では目的別に数多くの入浴剤が市販され、選ぶのも楽しみの一つとなっています。そこで、ファーマシーそまで取り扱っている入浴剤をご紹介いたします。 『プロマグマ』  本物の温泉水(別府海地獄温泉水)を粉末化して配合したマリンブルーの薬用入浴剤です。有効成分が温浴効果を高め、血行を促進します。優雅な香りも特徴です。 『マムズケア』  大自然の岩石から天然ミネラル元素を効率よく抽出したスキンケア入浴液です。新陳代謝を高め発汗作用を促して菌の繁殖を抑制することで素肌を清潔で健康な状態にします。100%天然成分で無香料・無添加。微香・微色は天然成分特有のものです。 『アトピスマイル』  有効成分「ライスパワーNo. 1-D」配合の薬用入浴液。「ライスパワーNo. 1-D」は日本で初めて認可を受けた米由来の入浴剤用医薬部外品有効成分です。高いスキンケア効果と温浴効果を実現します。天然香料(森林の香り)のみを使用しています。 『バスミンリンS』  酵素・生薬・天然植物エキス配合の薬用入浴剤です。タンパク質分解酵素が洗浄効果を高め、生薬(柚子・レモン・ウンシュウミカン末)が温浴効果を高めて血行を促進し、6種の天然植物エキスが肌のうるおいを守ります。フローラルの香りで色はきれいなグリーンです。 『バスコーソ』  北海道産の針葉樹(主にトドマツ)のオガクズに発酵素材(大豆粉、米糠)と大高酵素(植物エキス発酵液)を加えて培養し、さらに有効成分(塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム)を配合し木綿の布袋に詰めた酵素浴剤です。布袋ごと湯船に入れて煎出して使います。身体を芯から温め、お肌もスベスベになります。天然素材で作られており、使用後の中身はプランターや庭土に混ぜて自然に還元することができる、からだと環境にやさしいユニークな入浴剤です。 ※お取り寄せ商品となります  暑くなるにつれて汗による肌トラブルが増えていきます。またクーラーによる冷えにも注意が必要です。肉体疲労やストレスは季節を問いません。暑い日でも入浴を心がけて健やかな毎日をお過ごしください。 (参考:日本浴用剤工業会、大阪市ええことづくめ、アース製薬など) ☆注目の油! オメガ7オイル、パルミトレイン酸☆ ―細胞膜を柔らかくして若さを取り戻すー 坂本良恵      油にはサラダ油のように液体のものと、牛脂のように固体のものがあります。液体の油には不飽和脂肪酸が多く含まれており、固体の油には飽和脂肪酸が多く含まれています。  私たちの細胞の表面を覆っている細胞膜の代表的な成分も、「脂質」(油)です。  生体の膜を作る脂質は、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の両方を持っていますが、その比率によって、膜の流動性、柔軟性が変化するといわれています。膜が流動性を持った柔らかいものであるためには、不飽和脂肪酸が多く必要になります。  細胞膜平面上の流動性は生命活動において非常に重要で、たとえば、低温で活動する動物では、低温でも柔らかさを確保して生命活動を活発にするために、不飽和脂肪酸の割合が多いことが知られています。  皆さん、よく耳にされる、DHA、EPA、リノール酸、リノレン酸など、オメガ3,オメガ6、オメガ9とよばれている油が、この不飽和脂肪酸です。  最近、第4のオメガオイルとして、オメガ7(パルミトレイン酸)の効果が注目されています。  当薬局でも、それぞれのオイルの含まれた商品、また、オメガ7が豊富に含まれているサージという果実を使用した商品が用意されています。  サージの果実から取り出したオイルはオメガ3,6,7,9まで全4種類の不飽和脂肪酸、さらにビタミン、フラボノイドなど多種類の栄養素を備えており、他の植物の果実にはないとてもめずらしいものです。なかでもオメガ7(パルミトレイン酸)はマカデミアナッツの数倍多く含まれているそうです。  オメガ7(パルミトレイン酸)は必須脂肪酸(体の中で作り出せないために、食事の際に取り入れなければならないもの)ではないため、重要視されていなかったものですが、最近研究も進み、数々の健康、美髪、アンチエイジング効果の実証が報告されているようです。  『ホンサージ』(サージオイル)、『シンサージ』(サージフラボノイド)、『セサージクリーム』には、このオメガ7(パルミトレイン酸)が豊富に含まれています。(取り寄せ商品となるものもございます)。  2021年夏号でお話ししたとおり、私も赤い粒の『ホンサージ』を飲みだして1年近くになります。 ☆『ホンサージ』を服用しだして、9か月したころ、化粧品店のお肌診断で、透明度約90パーセントとなりました。今まで経験したことがなく、とても嬉しかったです。 ☆頭髪がしっかりしてきて、さらに肌の美白効果も感じられます。 ☆このカプセルを潰して、中のオイルを、繰り返すアトピー性皮膚炎の部分に塗ると、かゆみや炎症が2,3回でおさまりました。  このようにとてもわかりやすく効果が現れました。  数々の栄養成分を持ち、細胞を柔軟に保ち、血管を柔らかくする効果から、血流アップにつながって、諸々の効果がでているのではないでしょうか。  美容健康に大切なオイル、ぜひお試しください!!

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ファーマシ―そま通信2022春号

2022.04.20

ファーマシーそま通信 2022春号        私たちのオススメ   〜お家で出来るヨーガ~ **春のフレッシュスタート**  ヨーガの数秘学では「2022年は直感が鍵」。直感を受け取ること、直感に従って行動することが普段より大切な年とされています。ピンときた瞬間を逃がさずキャッチ! あれこれ考えずに素直に行動してみましょう。 <直感を鍛える呼吸法>  やり方 背筋を伸ばして座る。顎は軽く引く。目は閉じて、天井を見るように目を動かし、寄り目にする。直感をつかさどる第6チャクラ(眉間の第3の目)に集中した状態にする。 舌の先を上の前歯の根元に押し付けたまま、鼻から呼吸する。眉間に集中すると、特に青や紫などの光が舞うと言う方もいます。吸う息、吐く息に気持ちを戻して、数分間行ってみましょう。 ​  **春先のうつに!** <汗をかいて、笑おう!>  やり方 脚を肩幅に広げて立ち、両腕を身体のそばに楽に下ろす。 おなかの底から声を上げて笑いながら、両腕を万歳するように大きく上げて胸を軽くそらせる。腕を上げるとき、視線は思い切り遠くに。そして元の姿勢に戻る。1と2を繰り返す。数分から11分間行う。数回行うだけでも胸が開き、気持ちが明るくなるでしょう。   東野英治郎さんの初代水戸黄門になりきって高らかに笑い声をあげてみましょう。  参考:「クンダリーニヨーガ 人生を変えるエクササイズで潜在能力を開放する」鈴木晶子監修 ​ 笑うのが苦手、心からの笑いでなくても…「作り笑い」でも効果があるようです。口角を上げる事によって表情筋が動いて、笑顔ができます。この表情を作るだけで脳は笑っていると錯覚し、気分がほぐれるそうです。 〜腸内細菌・口腔内細菌の最前線〜                      兒玉眞理子 (1)心疾患と腸内細菌    冠動脈疾患患者と健常人の糞便を調べると、冠動脈疾患患者では、バクテロイデス目に属する二つの菌が有意に減少することがわかりました。この二つの菌を培養してマウスに経口投与すると、コントロールに比べて動脈硬化を起こす慢性炎症が抑制されました。  ​卵・乳製品や赤身の肉から腸内細菌で代謝された物質に、TMAOというものがあります。この物質は動脈硬化を起こしやすくするようで、慢性心不全患者では、5年間の追跡の結果、血中TMAO濃度が高いほど全死因による死亡率が高かったそうです。   (2) 動脈硬化と腸内細菌   ポリアミン(低分子の塩基性物質)は細胞機能の健全化に不可欠な物質です。加齢に伴い生体内での合成や濃度は低下するが、外から供給することでモデル動物(線虫、ショウジョウバエ、マウス)の寿命が延びたことが報告されています。  ポリアミンは動脈硬化発生初期に生じる炎症反応を抑制する作用を有しており、動脈硬化予防に関しても注目されています。体内で作られる以外の外からのポリアミンには、食事由来と腸内細菌由来のものがあり、約230人の日本人の糞便内ポリアミン濃度を調べたところ、高ポリアミン食品の代表である納豆1パック(60g)の約6倍以上を腸内細菌が供給していることが判明しました。  そこで、ある種のビフィズス菌とL-アルギニンを、動脈硬化になりそうな健常成人に摂取してもらったところ、血管の柔軟性の回復を示唆する数字が出るなどの、保健効果を得ることができました。 (3) 脳卒中と口腔内細菌    近年の研究で、虫歯や歯周病などの口腔内感染症が、動脈硬化・脳卒中発症に関係していると言われています。   歯肉溝における接合上皮では、著しく粘膜が脆弱であり常在菌が侵入しやすいなどの特徴があり、口腔環境の悪化・抜歯などの歯科処置だけでなく、日常的に行われる歯磨きでさえ容易に菌血症を起こし得ます。   頸動脈プラーク中に含まれる細菌のDNAを調べた研究では、すべてのプラークと口腔内試料に共通して全例で虫歯の原因菌が検出され、同様の研究で細菌の構成を調べると、消化管より口腔内の菌の構成に似ていたとのことです。   また、近年の研究で、我が国において、ある種の虫歯の原因菌を口の中に持っていることは、脳内出血や認知症のリスクを高める脳微小出血にも関連することがわかってきています。    (4)腎臓と腸内細菌  慢性腎臓病(CKD)は糖尿病、高血圧、慢性糸球体腎炎などを原疾患として腎機能が徐々に低下していく進行性の病態であり、わが国では成人の8人に1人が発症する国民病です。近年、腸内細菌の解析が容易になったことで、「腎腸相関」が存在することが明らかになってきました。  CKDにおいても患者や腎不全モデル動物の糞便や腸管内容物を用いて検討され、CKD患者の腸内細菌フローラの変化として、いわゆる「善玉菌」と呼ばれる菌種の割合が減少していることが報告されています。CKDにおける腸内細菌フローラの変化の原因は、腎不全の進行に伴う体内への尿毒症物質の蓄積、代謝性アシドーシス、経口鉄剤やカリウム、リンなどの各種キレート剤などが使用される治療薬が腸管に及ぼす影響、腸管機能の低下、食物繊維の摂取不足、便秘による便の腸内容物移動時間の延長などが考えられています。便秘を合併しているとCKDから末期腎不全になる危険性が高くなります。   ~『腸内細菌と血糖値』~                 兒玉眞理子    近年、腸内細菌のある種のものが、膵臓からのインスリンの分泌に大きく関連していることが分かって来ました。腸内細菌が人間の生命維持活動や脳の働きに大きく関係していることが報告されています。その中で、ある種の菌群は食品を代謝して短鎖脂肪酸を作り出し、これが腸管の血管に吸収されて膵臓に至り、インスリンの分泌を調整するということがわかっています。  つまり、腸内環境が乱れていると糖尿病に対して良くないことが多いと考えられます。したがって、糖尿病の症状を飲み薬やインスリン注射だけでコントロールするのではなく、腸内環境を良くすることが重要です。  食事では食物繊維をたくさん摂ると、腸内細菌のバランスが良くなります。  乳酸菌の死滅した菌で、血糖値が正常になった例もあります。  優れた死菌としては『乳酸菌FK-23菌粉末』がオススメです。     腸内細菌改善にオススメ!! 『乳酸菌FK-23菌粉末』『LFK』『びならくと』『プログリーン』『グロスミン』『野草菜果』『五行草』『グリーン末』『コンチーム』『大草ビフィズスα』『フェカルミンゴールド錠』『ビオスリー』『オリゴビフィズス』など・・・ どれにするか?? ご相談ください!! ~各干支生まれの運気~            (高橋千登三先生 ご講演より 令和4年運気について) 『子』仲間を大切にすれば、落ち込んだときに助けてくれます。    前半は品格を落とさないことが運気を安定させます。    中盤は家庭との狭間で悩みが多くなりますが、ここは家庭を選びましょう。 『丑』今年は自制心をもって出処進退に心掛けましょう。    洞察力を身につける年にしましょう。    6月と7月の過ごし方、休養にあてられるかどうかで後半に差がでます。 『寅』体力が落ちます。その代わり、勘が良くなります。    がむしゃらに動くより、よく考えて行動してください。注意月は5月と8月です。慎重にお過ごしください。 『卯』伝統の力が大事になります。神社、仏閣、古典などです。    学問以外に芸術など古き良き伝統で運が安定し、活性化します。    注意月は4月と9月、口論に関しては12月も注意してください。 『辰』先祖供養を忘れずにいると運が巡ります。    先祖供養で金運も巡ります。終盤は義理人情で動き回ることが多くなるようです。    出費はあるので、計画的に。10月は骨休みをお願いします。 『巳』とにかく動きたくなります。じっとしているより動いた方がいいです。    交通事故など、出足にトラブルの暗示がありますので、最初はのんびり、ゆっくり。8月と11月にはご注意。 『午』今年はあちらこちらと目につくものが気になり、どんどんとアイデアが生まれます。    中盤は学びごとに意識がでてくるようです。作法について学ぶとよいです。    例えば食事の食べ方などです。6月と12月はご注意を。 『未』昨年は辛い年でした。今年は去年よりは上手くいきます。    赤ちゃんのような笑顔でいると運気が上がります。      何かと運気は思わぬところに転がってくるので、のんびりが運気を安定させるコツです。 『申』新しいチャレンジは避けて、ひとつひとつまとめる作業が運気を安定させます。    ストレスを溜めるか溜めないかで、運気に差がでます。    古いしきたりを学ぶことでストレスから解放されます。    風流心(遊び心)を養うとさらに運は上がります。2月と5月は口は禍の元です。 『酉』生家をどうするか考えることです。    それをきっかけに学ぶことで、情報を集めるようになります。情報を集めて学ぶがテーマです。    感受性が高まる時期です。何かと反抗的となれば凶、未来を開拓するための学びと取れば吉となるでしょう。 『戌』奉仕が金運を上げます。もう一つは正義です。    いくら儲かっても筋が通らない金儲けは後半に倍返しとなります。    社会の扉が開きます。飛躍ある年となるでしょう。    4月と7月は注意です。また、9月は骨休みしてください。 『亥』今年は用心深く、トップに立つよりは一歩引いた補佐役に徹した方が運勢が上がります。    観察力を鍛える年にしましょう。    「守る」ためにはどうするか身につくと精神力と自立心が養われ、ぶれません。    5月は骨休み。8月は呼吸にご注意を。      

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ファーマシ―そま通信2022冬号

2022.01.07

ファーマシーそま通信 2022年冬号        私たちのオススメ 〜婦宝当帰膠でイライラがなくなった!~                    谷川美佐    私は、いわゆるPMSで、生理前によくイライラしていました。 婦宝当帰膠は「肝」の「血」を補う漢方薬です。  人間は「血」「気」「水」3つのバランスをうまくとりながら健康を維持しています。  「血」気によって全身に栄養を循環させる赤い液体(血液)  「気」生命活動を営むエネルギー  「水」リンパ液や尿、汗など血液以外の水分 そのうちの「血」「気」に深く関わっているのが「肝」で、次のような作用があります。 1⃣「蔵血作用」  これは、血液を蓄え、必要に応じて全身に血液を供給する働きです。  もし、肝に充分な血液が貯蔵されていないと、  血色が悪い、髪や皮膚の乾燥、めまいや立ち眩み、手足の冷えやしびれ、 眼精疲労、爪が割れやすい、筋がつる、肩こりなどなど・・・   全身に栄養が行き渡らないため様々な症状がでます。    2⃣「疏泄(そせつ)作用」   これは、様々な臓器の生理機能をスムーズにする働きです。  肝は「気」の流れを整えることにより、臓器などの生理機能を正常に保ちます。  また、気の流れが正常であれば精神状態も良好に保てます。 疏泄作用が弱まり気の巡りが悪くなると、気が滞った所で不快な張り感や痛みを感じたり、気持ちが不安定になったりします。    月経前には子宮に血液が多く送られるため、肝の「血」の不足に陥りやすくなります。それによる体の不調に加え、肝の「血」の不足により「気」の流れを整える作用も弱まり心の不調もあらわれます。これが、女性特有の月経前症候群(PMS)の一因です。 私自身も、生理前のイライラがひどかったので、婦宝当帰膠を1日ティースプーン1杯ずつ続けてみたところいつの間にかイライラがなくなりました。婦宝当帰膠は、70%が当帰で血液を補う作用に優れています。PMSでお悩みの方、ぜひお試しください!!    ~食事と体内リズム~                            兒玉眞理子    体内リズムは朝型と夜型があります。仕事や学校があるのに、朝起きるのが苦手という方がありますね。食事と起床時間について、研究した報告があります。朝食に和食を食べる人は起床時間が早く、洋食を食べる人は遅い、さらに朝食を食べない人は和食の人より1時間も遅いというデータがあります。これは、時間に余裕のある休日でも同じ傾向です。また、高齢者のほうが和食が多いと思いがちですが、洋食の割合が最も多いのは50代で、平均年齢も和食派より洋食派のほうが高齢でした。  栄養面では、和食のほうが、魚、卵、大豆などバラエティーに富むタンパク質を摂取しており、洋食群では、乳製品の比率が高い傾向でした。      和食の中でも、魚に含まれるEPA/DHAは、朝型にリセットする働きがあると言われています。EPA/DHAは、小腸や大腸を刺激し、GLP-1という物質が生産されます。GLP-1はインスリンの分泌を促進させることで、体内リズムを朝型へとお手伝いする働きがあります。EPA/DHAは、夕方に摂取するより、朝に摂取するほうが、食事による脂肪肝の抑制効果などが高いことがマウスの実験で報告されています。上質のEPA/DHAを簡単にとるには『シーアルパ』がオススメです。    朝に食べたい栄養素は、たんぱく質で、活動時期の筋肉の元になります。たんぱく質は分解されてアミノ酸として体内に取り込まれます。アミノ酸は筋肉を作る以外にも臓器・免疫機能・酵素・ホルモンの材料として、そして時にはエネルギーとしても使われます。しかし、寝ている間は体に補給されないため、アミノ酸が不足しがちに。すると、人体は筋肉を分解してアミノ酸を確保し、体の機能を維持しようとすることが分かってきています。  そこで、オススメしたいのは、体がたんぱく質を必要としているタイミングである朝に、たんぱく質をしっかりとってアミノ酸を補給することです。筋トレをしてもなかなか筋肉が増えない人が、朝に摂るたんぱく質を増やす実験をしたところ、筋肉量が増えました。手軽なアミノ酸補給には、『レバコール』がオススメです。  専門家によると、平均的な日本人の朝ごはんだと、たんぱく質は10g程度しかとれていないとのこと。3食で20gずつ均等にとるのが大切だそうです。    また、朝は、リコピン(トマト)など、抗酸化物質の含まれるもの、もちろん、エネルギー源となるご飯など糖質も朝食には欠かせません。    夜に食べたい栄養素として、カルシウムがあります。カルシウムの吸収は夕方に良いというマウスの実験があります。骨の修復は夜中の副交感神経が高まった時に起こると言われています。漢方薬では、カルシウムを含む生薬が神経安定の目的で使われます。  お茶に含まれるテアニンは神経を鎮めますが、同時にカフェインも入っているので、人によっては目が覚めてしまう可能性もありますのでご注意ください。『キラリスALA-on』にはテアニンが入っています。ALA自体も眠りを良くしてくれますので、オススメです。   ~葛根湯ドリンクでスッキリ!!~                         藤本仁美  女性の方は経験ある方もいらっしゃると思いますが、私は若い頃から長年月経痛で悩まされている1人です。  近年は年齢の変化とともにホルモンバランスも変化してきているのか、症状や発生するタイミングのサイクルがバラバラで、ツライ月もあります。    ある月に、日頃生理前の頭痛に使っている血液循環の漢方薬では効かなかった時がありました。肩や頭の辺り(頭の上方部)がパンパンに張ってジンジンとしてボーッとしていたので、薬剤師の先生に相談してみたところ、JPS製薬の葛根湯のドリンクを勧められ、早速、試してみました。  頭痛全てが取り除けたわけではないのですが、服用して30分も経たないうちに、頭がスーーーッと軽くなりました!!!    私は基本的に漢方薬が苦手で、とても飲みづらいと感じていました。それで、イメージ的についつい他のお薬に頼りがちで、葛根湯のドリンクも試したことはありませんでした。しかし最近では、「苦くない」「においを抑えた」だけでなく「風味を工夫」したものもあり、漢方薬独特な味やザラツキが苦手な方にも飲みやすいものがあるようです。    この機会にいくつかのメーカーの葛根湯ドリンクを試してみましたが、JPS製薬の葛根湯の味が良く、効き目もスーッと速かったです。  私のように薬の感触が気になる方には、ドリンクタイプもオススメです!!    また、数種類の生薬の成分を抽出した葛根湯の内服液は小瓶に入っているので、持ち歩くことができ、水が用意できない時でも服用のタイミングを逃しません!! 眠くなる成分も入っていないので、外出先でも安心して飲むことができます。私はカバンに1瓶入れて出掛けています。    私は葛根湯のイメージとして、今までは風邪の初期症状に対して効果的と考えていましたが、風邪だけではなくこのような症状にも効果があるのだと実感しました。 「筋トレ」は認知症を予防する〜脳が蘇る本山式トレーニング方法            総合能力研究所所長 本山輝幸氏のお話より                          兒玉眞理子    MCIは認知症予備軍です。MCIの人は約50%が5年以内に認知症へ移行します。正常に戻るリバージョン率は約26%です。その条件は「運動」「好奇心が強いこと」です。    運動が脳に与える効果は、 コルチゾールを減らして海馬を保護し、記憶力を向上させる(ストレス耐性の向上) 脳のBDNF(神経栄養因子)を増やして海馬を発達させ、記憶力を向上させる 脳内の血流量を増やし、脳全体を活性化させる 脳内のネプリライシン(アミロイドβ分解酵素)を増やし、アルツハイマーを予防する    しかし運動習慣があるにも関わらず認知症を発症する人はいます。  MCIが改善する人としない人には根本的に体質的な違いがありました。「感覚神経の鋭さ」です。「感覚神経」を活性化してあげると、MCIが治りました。  様々な運動を試した結果、強めの筋トレだけが感覚神経に効果があることがわかりました。鍛える時のポイントは、動作をしている筋肉に全神経を注意集中し、運動中の筋刺激を感じ取るようにすることです。    20年間の研究で気づいたこと ・認知症を発症し徘徊する方は、運動神経ははっきりしているが、感覚神経が鈍く疲れないので、いつまでも歩ける。 ・幼少期から目が見えない方は感覚神経が鋭く認知症の方は少ない。 ・ 色々な職業や趣味の方がいる中で、運動習慣があった方でも感覚神経が繋がっていない人は認知症を発症した。 ・100歳以上の長寿の方、意外と運動嫌いの方が多かったが、筋肉の痛みや疲れ、暑さ寒さを感じやすく、感覚神経が優れる人が多かった。足つぼマットに乗ってもMCIの人は何も感じない人が多い。1ヶ月間毎日乗っていれば感覚が戻ってくる。    MCIの人たちを含めて運動習慣があるにも関わらず認知症を発症してしまう人たちは、せっかく体を動かしても筋刺激が脳まで達していない可能性があります。筋肉と脳との感覚神経を良好にして運動による効果を享受していただけたらと思います。

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ファーマシ―そま通信2021年末号

2021.12.31

ファーマシーそま通信 2021年末号        私たちのオススメ ~食の細い子、偏食の子に『こどもレバコール』!~    ―小さく生まれても元気いっぱいにー                   下岡久子    食の細いお子様や偏食あるお子様をお持ちの親御様、何か良い栄養剤はないかと思っておられる方はありませんか?  私もその一人でした。孫が小さく生まれ、入退院も多く、食が細かったものですから、心配でいろいろと探した結果、液体で評判の良い『こどもレバコール』を飲ませることにしました。    成分はカツオの肝臓から取れるパンリバーエキスです。  その中にはアミノ酸・ビタミン・ミネラルが入っており、その種類も多く、何よりも天然のものであるという事が一番気に入りました。カルシウム・薬用ニンジン・タウリンもプラスされています。    バナナ味というのも飲みやすいようで、飲み始めて7年目になります。  小柄ではありますが、食べ物の好き嫌いもなく、体調を崩すことも少なくなり、喜んでおります。    バランス良く栄養を摂るということは難しいと思いますし、大変だと思います。  ご心配な方は、一度お試しになってください。  店頭で、ご相談お待ち申し上げております。      〜ストレスと漢方!〜                         兒玉眞理子  コロナ禍のこの頃、精神的不調のご相談が増えました。新型コロナウイルスに対する恐怖心と、色々なことを我慢することから精神的ストレスがたまるのでしょう。  漢方(中医学)では、肝、心、脾、肺、腎という5つの蔵があると考えています。そのうち、特に肝と心は、精神的ストレスに関係があります。 ★肝の大事な働きの一つは、体の働きをのびのびとスムーズにする、あるいは促進することです。  A.気の流れをスムーズにする。   *流れが減退すると→肝気鬱結→胸脇・乳房・少腹などに気が滞り、張痛や詰まったような不快感   *流れが亢進すると→気の昇発が強すぎる→頭痛・目痛・赤目・面紅、血も昇るので喀血・鼻血・脳溢血  B.脾の運化(食物を消化吸収して気血津液に変え、全身に運ぶ)の促進   *脾の昇清作用(消化吸収)を促せないと→目弦・慢性の下痢   *胃の降濁作用(下げる作用)を抑えてしまうと→げっぷ・嘔吐・腹張・便秘  C.情志の調節   *疏泄(流す)作用→精神活動をスムーズにする  ★肝のもう一つの大事な働きは、血液を貯蔵し、血流量を調節することです。   *十分な血液が貯蔵されていないと→めまい・手足のしびれ・冷え     *興奮のため疏泄が亢進すると→吐血・鼻血・脳溢血   *肝血が不足すると、栄養不足から疏泄(流す)がうまくいかなくなります。   全身に血液が行き渡らなくなります。また、血液(潤い)不足はかえって熱を生じます。   肝の問題には、『婦宝当帰膠』、『逍遥顆粒』などオススメです。   ☆心の第一の働きは血液を全身にスムーズに送ることです。それには、心気(エネルギー)の充実と、十分な心血が必要です。  *心気が不足すると→脈に力がない、不整脈、動悸・息切れ  *心血が不足すると→脈が細く力がない、血色が悪い  *心気・心血さらに不足→瘀血→チアノーゼ、脇部に閉塞感、刺すような痛み ☆心のもう一つの働きは、神明(精神・意識・思慮)をコントロールすることです。       ・これらの精神活動は神が行なっており、心はこの神を蔵しています。 ・神は心血によって栄養され、心気によってコントロールされているので、五官や精神活動が正常に行われるためには、心の気血が充実していなければなりません。  *心気が不足すると→反応が鈍くなる  *心血が不足すると→不眠・不安    心の問題には『酸棗仁湯』『心脾顆粒』などオススメです。    ≪動物生薬のススメ≫   動物生薬は、1.即効性がある 2.効きが良い 3.安全性が高い という特徴があります。  精神ストレスには持って来いの生薬です。 牛黄 『霊黄参』『長城清心丸』  ☆開竅薬ー心の穴を開けて神と通じさせる。古典では、神は“もの”ではなく、外に存在する「神」(かみ)でした。神と通じていると生きていると考えました。 麝香 『救心感應丸気』  ☆睡眠の質をよくする!  ☆漠然とした不安・緊張してドキドキする・不眠に。 羚羊角 『能活精』  ☆対象がはっきりしている焦り、不安に。(例えば普段はわりと健康な人がコロナでストレス)  ☆頭の中がいっぱい、頭のフラツキ、筋肉の痙攣、歯ぎしり、寝付けない、眠りが浅い、落ち着きがない   ≪精神ストレスに対する補血薬≫  補血薬は通常、血虚の症状(血色不良、めまい感、脱毛、月経異常、皮膚乾燥、爪の割れなど)に対して使われますが、なかなか治らない精神症状に対して補血薬(四物湯)を足すと、改善がみられたという報告がありました。肝も心も血液を必要としているので、納得できますね。  例)起床困難・意識消失・集中力低下→通学可能に    社会不安・多愁訴→軽減   睡眠の重要性 ◉ ノンレム睡眠とレム睡眠を何回か繰り返して朝を迎える。一晩でどれくらい深い眠り(ノンレム睡眠)の時間帯があるかが重要。 ◉ 最初のノンレム睡眠で、成長ホルモンの70〜80%が分泌される。 ◉ ストレスで最初のノンレム睡眠の質が悪くなると、それ以降の睡眠の質も乱れて、深い眠りであるノンレム睡眠が減少。ちょっとした刺激で目がさめる。 〜私のお守り!〜                                                丸茂佳補子   今年もあと1か月、コロナ禍生活も丸2年。ワクチンの効果により収束し、活気が戻りつつありますが、終息に向けてはまだ少し我慢の生活が必要で、なかなかマスクも手放せません。    日常がマスク生活になったからでしょうか、昨年、今年と、そま薬局での風邪薬をお求めになるお客様がグンと減りました。各々がコロナに打ち勝とうと免疫力を上げる生活を心がけたからかもしれませんね。。     私のコロナ禍に打ち勝つお守りをご紹介します。   1. 生薬のゴールドと称される「牛黄」と、その効き目を増強したり、補い合う最良のパートナーとして知られる「人参」を組み合わせ、肉体疲労に抜群の牛黄製剤の『霊黄参』。 2. ビタミン、ミネラルたっぷり「栄養の宝庫」と言われる春の牡蠣を原料とし、独自の方法で栄養素を抽出した牡蠣肉エキスの『ワタナベオイスター』。 3. 乳酸菌の数をヨーグルトに換算すると、一包が100ℓに相当する『乳酸菌FK-23菌粉末』。    コロナ禍以前にも外出、旅行の時はこの3点は必須で、活力・気力の源で体力面・精神面ともに助けられました。とても心強い味方でした。  以前、海外で、水に当たったのか、夜寝ようとしたときに、急にひどい胃痛、吐き気、頭痛が起きました。熱も少しありました。ここで動けなくなったらどうしようと思い、霊黄参4カプセル、乳酸菌FK-23菌粉末2袋、ワタナベオイスター12錠を一気に飲みました。するとどうでしょう、翌朝にはスッキリしていたのです。それ以来、これらのお守りには絶大なる信頼を寄せています。   少しずつですが、お買い物、外食、そして帰省、旅行など楽しみが増えてきましたが、油断は禁物でまだまだ気を抜けません。  今、アップした免疫を保つよう、バランスの良い食事、適度な運動、質の良い睡眠を心掛け、気持ちを上げてポジティブな生活を送ることが大切だと感じております。    ご自身の『お守り』『味方』になるもの…是非ご相談ください。  

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ファーマシ―そま通信2021秋号

2021.10.25

ファーマシーそま通信 2021秋号 私たちのオススメ   ~生き生きと過ごしませんか!~                    新見祥恵  「これをしなくちゃ、あれもやってみたい、でもなんとなく体が重くて億劫だな」こんな風に思っておられる方、たくさんいらっしゃると思います。過ごしやすい日は増えてきましたが、夏の疲れ、季節の変わり目、長引く自粛生活などでパワーが出ないのですね。そこで日常生活における疲労感の軽減に役立つ『アクトザイムフォルテ』のご紹介です。『アクトザイムフォルテ』はコエンザイムQ10、グレープシードエキス、葉酸が配合されたソフトカプセルタイプの栄養補助食品です。    エネルギーが不足すると、だるい、疲れやすい、食欲がないなどの症状がみられ、冷え性にもつながります。また過度の疲労やストレスが要因となって活性酸素が増えると、老化が促進されてシワやシミが増えるだけでなく、ガンや生活習慣病のリスクも高めます。    『アクトザイムフォルテ』に含まれるコエンザイムQ10はエネルギーを生み出すために欠かせない補酵素の一つです。活性酸素を除去する働きもあります。最近では歯周病や片頭痛の予防に働くという興味深い発表もあるようです。体内で合成されますが、20歳代をピークに加齢とともに減少するので食品で補う必要があります。イワシなどの青魚や肉、乳製品、オリーブオイル、ブロッコリーに多く含まれています。    グレープシードエキスはブドウの種子から抽出されたエキスで、高い抗酸化作用を持つポリフェノールを含んでいます。  葉酸はビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンです。 ほうれん草やアスパラガス、レバーに多く含まれています。体の発育にも重要なビタミンで、細胞の分裂や成熟を大きく左右するため、特に胎児にとって重要な栄養成分であることが分かっています。    健やかな毎日のお手伝いに『アクトザイムフォルテ』。毎日のお食事に『アクトザイムフォルテ』をプラスして、いきいきとアクティブに過ごしてみませんか?  ~愛犬のために〜                   上川麻子   今年の夏も暑かったですね…。私たち犬にとっても、夏は大の苦手です。  人間のように汗をかかないので、体温調節は呼吸と足裏の肉球だけ。 お散歩時のアスファルトが熱いから肉球も焼けそうで、お散歩は大好きだけどつらい! お散歩から帰ってもしばらくはグッタリ…  失礼しました、私は“ユキ”と申します。4歳のスピッツの女の子です。  そま薬局でお仕事しているお母さんが、そんな夏バテ気味の私を見かねて、『ワンサポート』というサプリメントを用意してくれました。   ニンニクから作られた、私たち犬用の滋養強壮薬なんです!  え?ニンニクって犬には毒じゃないの??  …そうですよね、私も最初聞いたとき大丈夫!?て思いました。  でも『ワンサポート』のニンニクは、2年間熟成して刺激を取り除いた“熟成ニンニク”。  安全性試験もちゃんとクリアされているから安心と教えてくれました!  なんでも、人間が飲んでる『キヨーレオピン』と同じ成分、同じ会社だそうですよ。  実は、お父さんとお母さんも『キヨーレオピン』を飲んでいるみたいだけど、  疲れがましになったって、二人とも言っていたわ。  お散歩はいつもお父さんと毎日朝夕30分くらい歩いています。  『ワンサポート』を飲みだしてから、恥ずかしいのですが、おトイレの調子が良いんです。暑くなってから便秘気味だったのが、毎日きれいな形だってお父さんも大喜び!  暑い夏も過ぎ、涼しくなってきたけど、夏バテもなく私は前以上に元気に走り回っています。      これからも元気でいたいから『ワンサポート』飲み続けるね。      美味しいから、いつも楽しみ!    そうそう、おトイレといえば他にもいいお話を聞きました。  お母さんが時々、無糖ヨーグルトをスプーンに少しだけ、分けてくれるんです。  きっと乳酸菌が犬にも良いと思ってのことだと。  エンテロコッカス・フェカリスFK-23という乳酸菌は、私たち犬の皮膚炎にも効果があるらしいです(※1)。研究論文も権威ある雑誌で発表されたそうですよ(※2) 『乳酸菌FK-23菌粉末』に入っている乳酸菌だそうですが、『乳酸菌FK-23菌粉末』1包には乳酸菌1兆個も入っていて、なんとヨーグルト100リットル分!(そんなに私、食べられない!) FK-23、今とても興味津々なんです。  ついつい、たくさんおしゃべりしてしまいました!  お話聞いてくださってありがとうございました。   出典/Daily Health vol.4 2020特別版(ニチニチ製薬株式会社) ※1)全犬に効果があるわけではない。良い結果がでるのは7~8割との報告 ※2)米国獣医皮膚科学会発行「Veterinary Dermatology」 東京農工大学・麻布大学・東京大学・ニチニチ製薬 共同研究       ~夜間頻尿!!~                      兒玉眞理子 一般的に正常な排尿回数は1日5~7回です。排尿回数が1日8回以上の場合は「頻尿」、就寝中の排尿回数が1回以上の場合は「夜間頻尿」と判断することができます。夜間頻尿は加齢とともに頻度が高くなり、80歳以上では、ほぼ100%の割合で起こっています。  夜間頻尿の原因は、 尿の生成量の増加 膀胱容量の低下 睡眠障害 に大きく分けられます。原因によって対処方法が異なるため、夜間頻尿の原因をまずはっきりさせることが重要です。 ≪1.尿の生成量の増加について≫  質問1.足の浮腫がありますか?  足、特にふくらはぎは昼間に血液がたまりやすく、むくみがちになります。その状態で夜寝るときに横になると、たまった血液が上半身に戻り始めます。そうすると心臓は、「血液量が増えた」と感知し、結果的に利尿作用を促して夜間頻尿を引き起こします。足の浮腫の原因は様々ですが、腎、脾、肺を補う漢方薬を使います。  質問2.夜にビールを飲みますか?  ビールには、アルコールが脳の抗利尿ホルモンの分泌を抑える、カリウムが新陳代謝を活発にする、水分が多量に含まれているという、3つの相乗効果で、利尿作用があります。ビールなどの飲酒を控え、アルコールの代謝を良くしましょう。  質問3.日中の尿量の減少と夜間頻尿の増加がありますか?  高齢になると筋力が低下し、腹腔内の脂肪も減り、腎下垂の確率が高くなります。日中に起き上ったり、座ったり、立ったりすると、腎臓は下垂して腎血流量が低下し、尿量も減ります。夜、横になると、腎臓が元の位置に戻ります。血流が回復すると、腎臓にたくさんの水分が流れて、多くの尿が作られます。漢方薬は、老化に対応して、腎、脾を補います。  質問4.夜間のみ尿量が増加しますか?  通常、寝ている間は脳の視床下部の抗利尿ホルモンの働きで、尿を作る量が制限されます。そのため、夜間は排尿をしなくてすみ、安眠することができます。しかし加齢に伴って抗利尿ホルモンの分泌量が減ると、寝ている間も尿が多く作られるため、起きる回数が増えてしまいます。これも老化なので、腎を補う漢方薬などで対応します。  質問5. 腎機能低下と診断されていますか?  腎臓は血中の物質を尿へ排泄し、必要な水分を血中に戻しています。高齢の方では、腎機能の低下によって、尿濃縮機能の障害が認められることが多く、尿量が増加し、尿が透明になることがあります。漢方だけの対応では難しいかもしれませんが、なかには数値が良くなる例もあるようです。 ≪2. 膀胱容量の低下について≫  質問6.急に起こる、我慢できないくらいの強い尿意がありますか?  過活動膀胱が原因と考えられます。正常な膀胱は脳からの指令でコントロールされていますが、何らかの原因でコントロールを失い、少量の尿で膀胱が過剰に収縮してしまい、尿意を感じる症状です。漢方では、補腎、気の巡りを良くするなどの対応をします。  質問7.男性で、夜間頻尿、尿がなかなか出始めない、ちょろちょろしか出ない症状がありますか?  前立腺肥大が原因と考えられます。まず、病院で前立腺の検査をお勧めします。漢方で補腎、気血の巡りを良くする対応、また、サプリメントは、『ハルンデール』です。  質問8.昼間・夜間頻尿を問わず、下腹部痛(膀胱痛)・排尿痛を伴いますか?  これは、間質性膀胱炎が原因と考えられます。膀胱に原因不明の炎症があり、尿検査で異常がないことが多いです。自己免疫反応、尿中の毒性物質、疼痛に対する過敏性(神経の異常)などが原因だと考えられています。漢方は慢性炎症や免疫調節に使うものが考えられます。 ≪3.睡眠障害について≫ 質問9.睡眠の状態はよいですか?  特に高齢者は眠りが浅く、ちょっとしたことで目を覚ましてしまします。トイレに行きたくて起きるのか、目が覚めるからトイレに行くのか、わからないということも多いようです。漢方では、睡眠障害のタイプに応じてお薬を考えます。また、『ワタナベオイスター』や『キラリスALA』などのサプリメントで改善することもあります。  夜間頻尿の原因は様々で、心臓病や糖尿病なども夜間頻尿を引き起こします。病院での検査が必要な場合もあります。  

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ファーマシ―そま通信2021盛夏号

2021.08.15

ファーマシーそま通信 2021盛夏号              私たちのオススメ   ☆終わりは始まりの時             坂本良恵 -アトピー性皮膚炎にスイカロ(瑞花露)シリーズ、ホンサージ(紅沙棘)を使ってみました-    ファーマシーそま、にご来店くださった方へ、今回はまず右に向かって進んでいただき、ぜひ見つけていただきたい、イスクラの薬用皮膚シリーズ、瑞花露(スイカロ)シリーズ、紅沙棘(ホンサージ)などをご紹介したいと思います。    コロナのストレスからか、1~2年に何度かある、いわゆるアトピー性皮膚炎が悪化してしまいました。両足のすねの部分のみですが、ひどいかゆみから始まり、掻くことによって悪化します。いつものように紫雲膏をたっぷり湿布して、なんとかひどい掻きむしり状態から平穏な皮膚を取り戻しつつあります。一安心の日々が訪れたように思っていましたが??  今回は悩みます。コロナのワクチンを接種すれば終わりではないように、はてさて、このままでよいのでしょうか。    中医学の考え方にしっかり向き合うならば、実はここからがまた新たな始まりとなるのですね。    ということで、今回は内服、スキンケア、養生、から考えて今までとは違う治療を考えて過ごすことにしました。お家時間もたっぷりありますからね。  中医学では皮膚と腸、肺は関連があり食事を見直して腸内環境を整え、肺からの気も充実させストレスを緩和する必要があると考えます。    多様なストレスから日々の食環境も乱れ、マスク生活で日々息苦しく睡眠も不安定な頃でした。そこで、ひとまずかゆみも炎症も治まったこの時期に、外用はイスクラの瑞花露(スイカロ)シリーズ。内服として、麦味参顆粒、衛益顆粒、紅沙棘(ホンサージ)を使用することにしました。    夏に始めるにはうってつけの、“漢方のポ○○スエット”とよばれる麦味参顆粒。気剤の王様である高麗人参が入っているので、気の巡りを取り戻します。また衛益顆粒により呼吸器を強化させ免疫力を安定させ皮膚を正常に導きます。  紅沙棘は、やせた土地、寒冷地などの厳しい環境で育つ生命力の強いグミ科の植物サージからとれるわずかなオイル。  不飽和脂肪酸やビタミンE、ビタミンA、フラボノイドなどが豊富で、古来、『生命の果実』として知られ、美肌成分の宝庫。学名は“Hippophae”hippo=馬、phae=輝く 。古代ギリシャでは、『重病を患った馬でも沙棘(サージ)の林に放置しておくと、元気になる』という話が残されているようです。 皮脂膜を強化し保湿、さらに皮脂粘膜の炎症を抑え再生力を高め、いわゆる体質改善を目指すものとなります。何より、美しい紅色をしており、惹かれました。    外用として瑞花露(スイカロ)シリーズは中医学の考えに基づいて作られた保湿効果の高いスキンケア剤です。  ひどい炎症から落ち着いたところに、カサカサが残りちょっとした刺激でまたいつ再燃してもおかしくない状況に瑞花露クリームは染みこむようになじみ、かゆみもすっと消えるようです。    20年ほど前には、1センチ四方の小さな炎症。 皮膚科でアトピーであると診断を受けても、まさかとその場しのぎでやり過ごしてきたその炎症部位が今では10センチ四方のゴワゴワ部分。体質だと認めざるを得ません。    私が目指す日常は、平穏なアトピー性皮膚炎とのお付き合いすることです。    では、ファーマシーそまに入って、ぜひ瑞花露シリーズなどを見つけて下さいね。多様な皮膚症状によりそれぞれ中医学に基づいたものがご紹介できると思います。詳しいご相談、お待ちしております。     ☆ワクチンの種類の話☆                   兒玉眞理子   ワクチンは、病原体の特徴を前もって私たちの体の免疫システムに覚えさせ、その感染症に対する免疫をつけたり、強めたりするものです。   今すすんできている、新型コロナのワクチン接種ですが、新しい種類のワクチンであることは皆様ご存知と思います。   そもそも、どんな種類のワクチンがあるのでしょうか。  4種類の一般的なワクチン ①生ワクチン 発症しないように病原体を弱毒化する。BCG、はしか,風疹、水痘などのワクチン。 ②不活化ワクチン 死んだ病原体や病原体の一部(タンパクや多糖)を使用する。生ワクチンと比べると、得られる免疫が弱く、持続時間が短いと言った欠点があります。インフルエンザ、日本脳炎、ポリオなど。KMバイオロジクス東大医科研の新型コロナのワクチン。 ③組換えタンパク質ワクチン ウイルスの構造の一部(タンパク質)を培養細胞や酵母を使って生産し、そのタンパク質を使用します。B型肝炎、百日咳、破傷風など。サノフィ社、ノババックス社、塩野義製薬の新型コロナのワクチン。 ④ウイルス様粒子ワクチン 酵母などにウイルスの「殻」となるタンパク質だけを作らせ、遺伝子をもたない‘ウイルス’を使用します。    3種類の遺伝子ワクチン ①ウイルスベクターワクチン ヒトに対して病原性のない無害なウイルスベクター(運び手)に抗原タンパク質の遺伝子を組み込んだ、組換えウイルスを使用します。ウイルスとともに体内に運ばれた遺伝子からウイルスのタンパク質が作られ、免疫が獲得されます。アストラゼネカ社、ジョンソン&ジョンソン社の新型コロナのワクチン。 ②DNAワクチン ウイルスの遺伝子を含むDNAをそのまま直接投与し、体内でウイルスのタンパク質をつくらせます。アンジェス阪大・タカラバイオの新型コロナのワクチン。 ③RNAワクチン DNAからタンパク質が作られる過程で現れるRNAを投与することで、DNAワクチンと同じような効果が得られます。その中でも、新たに開発されたm-RNAワクチンは、DNAの中から、必要となる部分だけを写し取ったものです。このm-RNAの設計図通りにアミノ酸を繋げてタンパク質は作られます。読み終えられたm-RNAは分解され、消失するため、ワクチン接種ではウイルス本体は作られないので、発症する心配はありません。ファイザー社、モデルナ社、サノフィ社、第一三共・東大、の新型コロナのワクチン。 ☆コロナ禍による心身への影響☆                       兒玉眞理子    外出自粛や在宅勤務の機会が増え、コロナ禍は、生活習慣、仕事形態など私たちの日常に影響を及ぼしています。 *コロナ禍と運動 外出機会の減少に伴い、一日当たりの歩数も減少。3000歩未満という人の割合は、コロナ禍以前が15%だったのに対し、緊急事態宣言期間中は、30%に増加しました。 (2020年2月2日~7月11日) *コロナ禍とストレス 様々な職業でストレスを感じる人の割合が増えており、中でも専業主婦の70%がストレスを感じているそうです。 *コロナ禍と認知症 デイサービスなどの活動ができないことで、症状が進行した方がおられるとのこと。  運動不足より、エネルギー消費量が低下すると、高血圧、糖尿病や脂質異常症といった肥満関連病気のリスクが高まります。また、筋力の低下はロコモティブシンドロームやサルコペニアにつながると言われます。イチョウ葉エキス『GBE-24』は、微小循環を改善します。脳だけでなく、筋肉細胞への血流量を上げることにより、運動機能を向上させる可能性があると報告がされています。  ストレスは肩こり、目の疲れだけでなく、循環器・呼吸疾患のリスクを高めると言われます。過度のストレスは活性酸素の発生を促します。体内で発生した活性酸素を取り除く仕組みは元々備わっていますが、追いつかない時は老化や様々な病気の発症にかかわる主因になります。脳は特に酸化されやすいのに抗酸化システムが発達していない臓器なのです。活性酸素を増やさない対策としても、今こそ、抗酸化作用のあるイチョウ葉エキス『GBE-24』を摂りましょう。   ☆私のオススメの免疫力アップ☆                  藤本仁美    まだまだコロナ感染者の増減が繰り返されている中、少しずつワクチン接種を受けられる方の範囲や年齢や場所が増えてきて、安心する反面、色々な方面からの噂や見聞きした内容から、副反応などを心配されておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。    実は、私もとても副反応を心配していた1人です。  しかし結局、『最低限出来ることは普段から自分の免疫力を高めておくことだ!!』、という結論に達しました。    普段からサプリメントやお薬を飲み慣れない・長続きしない私が、ワクチン接種の数週間前から真面目に免疫力を高めることを意識しました!!    いくつか服用してみましたが、毎日必ず欠かさず飲んでいたのが『夢三七』です。 1回5粒を1日2回服用してみました。 三七人参の効能として、 ◎止血(出血を止める効果) ◎散血(血流をよくする効果) ◎定痛(痛みを取り除く効果)◎消腫(腫れを取り去る効果) があると言われています。      『夢三七』には、滞った血液の流れを良くすることで、痛みを抑えたり軽減させたり取り除いたりする効果などがあることが分かりました。  そして、ワクチン接種後、無症状でした!!! 腕の痛み…発熱…倦怠感…なども全くありませんでした!!! 『夢三七』を毎日飲んでいたおかげだと思います!!!    私以外で『夢三七』を服用されていた方々にもお話を伺ってみました。 多少なりの副反応はあったようなので、私のようなケースは少ないのかもしれませんが、思っていたよりは副反応が少なかったそうです。 やはり…夢三七効果!? かもしれません!!    また、ファーマシ―そまのスタッフで『夢三七』に加え『清心丸』も服用していた人は、一度目の接種後に節々の痛みがでた為、症状がひどくなる前にと思って『霊黄参』を2カプセル服用してみたそうです。しばらくすると痛みも消えて、安心して眠れたと話していました。    これから接種を受ける方には勿論オススメしたいですが、日々の健康保持にもなりますので、接種を終えられている方でもオススメしたいです!  日々積み重なるコロナ疲れと、この夏の猛暑疲れの回復剤として、ぜひお試しください!

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ファーマシ―そま通信2021夏号

2021.06.18

ファーマシーそま通信 2021夏号 私たちのオススメ 〜気圧の変化と体調管理〜                  塩川りか  私は梅雨時の気圧の変化に弱いタイプなのです。 <毎年起こる症状 > ・なんとなく頭がふらつく(ひどいとめまい) ・いつもより喉が渇く ・足先が冷える ・加圧ソックスを履いていても足がだるい (恒例の対処法=やたら血流を促すマッサージを頑張る) <今年さらに増えた症状> ・体がだるくなる(倦怠感) ・朝や夕方に動悸??? ・自律神経のバランスを保てない ・眠りが浅い ・頭が腫れてる感じがする ・足がつる  今年はうまく乗り切ろうと自分なりに意識をして生活や食事に気を配っていたのに身体の反応に負けた感じで、ショックを受けて気分まで沈んでしまいました。  「そんな年齢になってきたと言うことよ!」と自分に言い聞かせるも、不安になり更に落ち込んだ次第です。 そこで、私が普段飲んでいる『夢三七』と『渡辺オイスター粒タイプ』にプラスするものを選び、試してみました。 『オイスターのディーバドリンク』→ 身体が軽くなり倦怠感が抜けて落ち込んだ気分が解消されました。 『能活精』 → 重かった頭がスーッと消えて軽くなり、頭が整理された感覚になりました。  どちらも即効性があり、一旦頭がリセットされた感覚で、現状から早く抜け出したかった私には満足度が高かったです。  気圧の変化により体調不良になったはずなのに気持ちがどんどん不安になることで状態を悪化させ、対応を見失っていたことに気づきました。  年齢や環境の変化、状態によりプラスするものを早めに相談、早めに対応することをお勧めします。  次に出てきそうな私の悩みは食欲減退です。とにかく暑さに弱いので、これを教訓に早めに対処したいと思います。 〜免疫老化!〜       兒玉眞理子   人間に限らず、動物も植物も生き物はそれぞれの特性に合わせて、ウイルスや細菌などの病原体を含めた「自分とは異なる異物」が体内に侵入することを防いだり、体内に侵入してしまった場合はそれを排除・駆逐して体を守る「生体防御機能」を複雑に張り巡らせて自分たちの体を外敵から守っています。  生体防御の第一段階では、皮膚が直接的に異物の侵入を防ぎます。皮膚はそれぞれの細胞がしっかりと結合しており、あたかも城壁のような役割を果たしています。  そのうえ、汗腺や皮脂腺からでる分泌物が細菌の繁殖を防ぎます。口から入ったものは口腔から食道を通って胃、小腸、大腸と通過して肛門から排出されます。  実は、鼻の穴の中や口腔、食道、胃や腸、さらには尿管や生殖管の中は生物学的には体の外です。鼻や口ではくしゃみや咳によって物理的に異物を排除するシステムや鼻水や唾液による殺菌能力が備わっています。胃では胃酸が病原体を殺菌します。  腸には1000種類100兆個とも推測される腸内細菌が住んでおり、侵入してきた病原体に対して、たとえば酢酸や乳酸といった代謝物を算出して病原体が感染症発症可能な個体数まで増殖できないようにしてくれます。  しかし、それでもこれらの防御機能を破って体内にウイルスや細菌などの病原体が侵入してしまった場合、それに対応してくれるのが「免疫」というシステムです。  以前にもお話しましたが、免疫システムは基本的に二つの仕組みから成り立っています。一つは「自然免疫」といって、常に体内を監視しながら病原体が侵入した場合、いち早く攻撃態勢を整える免疫機能で、初期段階の防衛線とも言えます。  もう一つは「獲得免疫」といって、高度な生命体のみが持っている免疫の上級システムです。特定の病原体に対して抗体を持つことができるのも、このシステムによるものです。ちなみに、体内で発生したガンなどに対して闘ってくれるのも同じ免疫細胞です。  皮膚などの第1防衛ラインを突破して入ってきた病原体に、まず、最初に反応するのが「自然免疫」です。ここで活躍するのが、単球や顆粒球、リンパ球といった白血球の仲間たちで、病原体を認識して排除したり、病原体を飲み込んで殺したり、より大きな病原体に対しては接触して攻撃したりしながら私たちの体を守ってくれます。  たとえば単球は血液から血管壁を通り抜けて組織細胞にはいるとマクロファージになったり、樹状細胞に変化して病原体を取り込み、その情報をT細胞(獲得免疫で活躍)に提示したりします。  顆粒球の一つである好中球は病原体と闘って膿となります。さらに自然免疫の中で攻撃の別部隊と言えるのがナチュラルキラー細胞(NK細胞)です。攻撃力はさほど強くありませんが、がん細胞に対しても免疫力を発揮することが出来ます。  そして最後の砦となる「獲得免疫」ではB細胞(Bリンパ球)やT細胞(Tリンパ球)が働きます。B細胞とT細胞は病原体を認識するとその種類を特定して抗体を作り出すことで免疫力を発揮します。このシステムは病原体が排除された後も免疫記憶として残り、次に同一(あるいは非常に似通った)病原体に遭遇するたびに強化される仕組みになっていて、より早く強力な攻撃が加えられるようになります。ワクチンはこの仕組みを使っています。  さて、この免疫力が落ちてきたら様々な病気になりやすくなりますし、病原体の感染にも対応しづらくなってきます。さらに、免疫力が非自己と自己を区別出来なくなり、関節リウマチなどの自己免疫疾患をより起こしやすくなります。  免疫力が落ちる理由にはいろいろな原因が考えられますが、何よりも大きな原因は加齢です。近年は老化にともなって免疫の応答が低下・劣化していくことが科学的にわかってきました。  自然免疫・獲得免疫システムともに、たくさんの細胞が関わっているのですが、免疫老化では、この中でも獲得免疫にかかわる細胞が影響を受けやすく、特にT細胞が大きな影響を受けることが分かっています。  一説によると獲得免疫の能力は20代頃がピークで、40代ではその半分に低下するとされています。  ほとんどの免疫細胞は造血幹細胞から分化して成熟していきます。ところが、T細胞はいったん骨髄から出て胸腺で成熟しその後分化します。実はこの胸腺が身体の中で一番早く老化が進み、思春期にはすでに萎縮が進行しています。  そのため、十分に成熟出来なかった前駆体から分化したT細胞はすでにその質が落ちてしまっていることが考えられます。また、B細胞や自然免疫の細胞たちも骨髄で分化していきますが、そもそも老化に伴って元の造血幹細胞自体も質が低下していますし、B細胞なども機能が低下した細胞となります。B細胞は抗原に対する抗体をつくるという大切な役割がありますが、機能が落ちたB細胞が作った抗体も機能の弱いものになります。同じ骨髄から分化した、他の免疫細胞も弱いものになります。  さて、ここまでお話したように、免疫の主役は免疫細胞たちです。免疫細胞が元気であれば免疫力が高いということになりそうです。ヒトの各細胞の中には、細胞の活動エネルギーを産生する「ミトコンドリア」という発電所のような器官があります。細胞がそれぞれの役目を発揮できるかは、このミトコンドリアがきちんと役目を果たせるかにかかっていると言っても過言ではありません。  加齢によって免疫細胞の能力が落ちてくるのは当然といえば当然ですが、「身体年齢」を若く保つことによって、免疫力を保つことは可能でしょう。それには、食と栄養、適度な運動、よい睡眠が基本ですが、コロナの重症化を防ぐと言われる『ALA』はミトコンドリアの機能をアップするので、今、オススメです。  ミトコンドリアのエネルギー産生の過程で必要なCoQ10(コエンザイムQ10)は、食事に含まれる量は少ないので、『アクトザイム』で補っても良いでしょう。また、特に脂質異常症の薬「スタチン」を服用している方は体内でのCoQ10の産生量が減るので、還元型CoQ10を補給されることをオススメします。  そして、『霊鹿参』『活命参』など鹿茸や鹿角を含む漢方薬、『瓊玉膏』などの補腎薬は生命力補填に最適です!! ~免疫力強化の基本はこれだ!!!~ 丸茂佳補子    新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大し、一年以上が過ぎ、ワクチン接種の供給により、収束を願いますが、終息にはまだまだ目処が立たない状況を感じております。緊急事態宣言の中、買い物に行けない、リモートワーク、運動が出来ない、人と関わらない、家に篭る等、窮屈な生活はストレスが溜まる一方で知らずのうちに身体に異変が生じます。 そこで長期化に負けないように、ウイルスへの警戒を怠らず、予防するための「免疫力や抵抗力」を高めることが必要になります。 病気にならないため、病気になっても軽症で済むための大切なポイントは『健全な免疫力の維持』です。 ポイント1 ~食養生 消化器系全般の動きが衰えると、生命力を維持するエネルギーが不足し、免疫力が低下します。現代は飽食により糖質や脂質を過剰に摂取している傾向があり消化器系全般の負担が大きいと思います。栄養バランスの良い食事を心がけることが免疫力の強化に繋がります。 もしも胃腸が疲弊しているなと感じたら、脂質、糖質などの消化・分解を助けて、負担を軽くしてくれる『晶三仙』をオススメします。 ポイント2 ~睡眠養生 食養生が万全でも…夜更かしなど睡眠不足により免疫力は低下します。しかし睡眠時間が長いからと言って免疫力が強化されるわけではありません。寝た気がしない、身体の疲れがとれないなど解消されない方は『睡眠の質』を高めることが大切です。睡眠には「浅い睡眠」と「深い睡眠」があります。 「浅い睡眠」− 体は休んでいても脳が動いている状態。 「深い睡眠」− 体と脳どちらも休んでいる状態。 23時~4時頃までに「深い睡眠」状態になることが多いので、この時間帯にぐっすりと眠れなかった場合は脳が十分に休めてないことになり、その状態が長期間続くと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。 自律神経が乱れると免疫力が低下する要因となってしまうので睡眠養生も必須です。 ストレスが強くて眠れない方は体力疲労+精神疲労に効く、抗酸化物質含有の牡蠣肉エキスの『ワタナベオイスター』をオススメします。 ポイント3 ~運動養生  運動は免疫力強化、代謝促進、生理および心理状態の調節効果があると言われています。体質改善と病気予防の為に自分の健康状態や、年齢、気温などに気を付けて無理のない程度に足踏み、ウォーキング、ラジオ体操など軽い運動から始めてみませんか。  季節柄、室外で運動をする場合、マスクをつけて行う際はくれぐれも熱中症に注意して下さい。  運動時には代謝促進の『キラリスALA』がオススメです。ALAはコロナウイルス感染の重症化を防ぐと言われています。  免疫力強化には食事、睡眠、運動のバランスが大切です。これからワクチン接種される方にも、免疫力強化を心がけ、万全の状態で接種され、健康が守られますようお祈り申し上げます。

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