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ファーマシ―そま通信2020秋号

2020.11.13

ファーマシーそま通信 2020秋号
私たちのオススメ

 
 
〜年齢肌の手のシミって瘀血だったの?~
             坂本良恵
 「コロナの重症化や後遺症の予防に先取り!」と思って、イスクラ『冠元顆粒』を今年3月頃から服用し始めました。
 新型コロナウイルス感染症は全身の血管がやられる病気であると言われています。『冠元顆粒』は血管を守り、血の流れを良くするので、きっと予防になると思いました。

 幸い、コロナに感染することなく、元気に過ごしています。でも、思わぬオマケがあったようです。
 手の甲のシミが薄くなっているようです。さらに、額の生え際の髪の毛が、ふわふわと復活の兆しをみせているのです。

 全身の血管の病気と言われているコロナへの対策でしたが、瘀血(血の滞り)を改善させて、嬉しい確かな結果をみせてくれているようですね。
 生まれた時から傍に寄り添ってくれる自分の体の血流を、とても頼もしい仲間のように感じる、手応えのある夏でした。





〜インフルエンザに対する麻黄湯使用上の注意!~
社団法人 日本東洋医学会
 
 いよいよインフルエンザ流行の季節を迎えます。インフルエンザの治療に麻黄湯は効能・効果が認められており、汎用されることが予想されます。 
 基礎研究では麻黄に含まれるタンニン(エピカテキン)に塩酸アマンタジンに似たウイルス不活化作用のあることが明らかにされており、桂皮のシンナムアルデヒドには抗ウイルス作用のあることが明らかにされています。抗インフルエンザ薬とは作用点が異なります。
 しかし、麻黄湯は平素から体力があり、発熱しても汗が出ない方に向いている方剤です。虚弱な方や長期の不必要な連用では脱汗(過度の発汗によるショック症状)を来す危険性があります。患者さんの病態に応じて、他の処方を適切に選択してください。




~歯周病菌が悪さをする!~
兒玉眞理子
新型コロナと歯周病!

 ウイルス感染は主に鼻と目、口から起こりますが、粘膜細胞の中に入り込んで初めて感染します。口腔衛生不良などにより、歯周病菌が増えると、強力なタンパク分解酵素が産生され、口腔粘膜の表面にダメージを与え、ウイルスが粘膜細胞内に入りやすくなります

 つまり、コロナウイルスに感染しやすくなるわけです。また、歯周病で唾液中の細菌が増えると、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります
 さらに歯周病が進むと、細菌や毒性物質が血管から全身に拡散され、「免疫の暴走」サイトカインストームを起こしやすくなります。コロナウイルス感染で起きるのと同じ現象です。これらがコロナウイルス感染と重なると重症化しやすくなるのは想像に難くありません。
 歯周病の予防の基本は歯磨きによるプラークコントロールです。しかし、自分で行う歯磨きには限界があり、歯周病の進行度合いによっては定期的な口腔ケアが必要です。(兵庫県歯科医師会)



歯周病菌がアルツハイマー型認知症に関与する!

 アルツハイマー型認知症の80%以上で脳血管内とその周辺にアミロイドβが蓄積しており、アミロイドβの脳内蓄積はアルツハイマー型認知症の原因の一つと考えられています。

 九州大学と中国北京理工大学の共同研究グループは、歯周病のアルツハイマー病への関与メカニズムについて研究しており、これまで、代表的な歯周病菌であるジンジバリス菌に感染すると、歯茎などの炎症組織で、アミロイドβの産生が誘発されることを明らかにしてきま
        した
 今回さらに、ジンジバリス菌に感染すると、全身で作られたアミロイドβの脳内に運ばれる量が増え、アミロイドβの脳内蓄積が促進される仕組みが見出されました
(2020年7月)

 本研究者たちは、マウスにジンジバリス菌を3週間連続投与したところ、脳血管内にアミロイドβの輸送を担う「終末糖化生成物受容体RAGE」が発生し、脳内のアミロイドβが増加して、記憶障害が誘発されることを突き止めました
 このメカニズムをヒト血液脳関門の機能モデル細胞を用いて調べた結果、
ジンジバリス菌感染 ⇒カテプシンB(酵素)が働く ⇒RAGE発現亢進 ⇒アミロイドβの脳内への流入 ということが分かったそうです。
 カテプシンBを阻害する薬をつくれば、アルツハイマー型認知症に有効かもしれません。結局、歯周病になると、アルツハイマー型認知症になりやすいということですね。


 歯周病の予防の基本は日頃の歯磨きによるプラーク(歯垢)コントロールですが、自分で行う歯磨きには限界があるということです。マスクの内側で、口は意外と乾燥し、口腔内環境は悪くなっています。
 
 お口のねばつき、口臭など、口腔内の環境が気になる方は、
あるいは、気にならなくても、お口の善玉菌『プロバイオティクスK12』を寝る前に一粒、あるいはクマザサエキスで殺菌
できる『サンクロン』でお口をブクブク洗浄することをオススメします。





~中医学の視点で水分補給を考えてみる~
兒玉眞理子
 
 ファーマシーそまのスタッフの回想です。
………さて、私の今年の夏は、予想を超えての夏バテになり、とても落ち込みました。
6月中頃に頭がふらつくと感じていたところ、夜から目が回りはじめ、祈る思いで早く寝ましたが、眠れぬ夜を過ごし、朝には起き上がれない状態でした。
 翌朝お休みの電話をかけた際に眞理子先生からお助けアドバイスをしていただいて、めまいが落ち着いたので次の日は出勤できました。この状態で夏を迎えるのが不安だったため 『夢三七』(私の特効薬)を再開し漢方(苓桂朮甘湯、五苓散料)を服用して回復。調子のいい再スタートでしたが暑さに心が折れてエアコン三昧、気にしながら冷たいものを飲食と・・・襲ってきたのは冷えです。足が冷えて、足先は冬に感じる冷え方ジンジンと。寝付けない、眠りが浅い、食欲低下、尿量が減り、おでこが熱い、メンタルも急降下でした。全て夏バテの症状です。………

 さて、このスタッフはいったいどうしたのでしょうか? 

<中医学の視点>
 連日の熱中症警戒アラートが発表される状態はようやく落ち着きました。猛暑の間、「こまめに水と塩分を補充」、「しっかり室内温度管理」などをマスコミは積極的に呼びかけていましたが、熱中症を恐れるあまり水を摂りすぎた方々もあるのではないでしょうか

 自然界で水が循環するように、人体中でも水が循環しています。中医学の考え方では、まず飲食で摂取した水穀精微(水や栄養)が脾(胃腸)の働きで肺に行き、肺の働きで全身に散布されます。水の一部は呼吸と汗で排泄しますが、大部分は腎に集められて、きれいな部分は再利用され、濁った部分は尿として排泄されます。ただし、ここでいう脾、肺、腎は西洋医学の臓器とは異なります。


 このように水の代謝は肺、脾、腎の3つの臓器が密接に関連しています。ただ単に水を補給するだけで効率よく利用しないと湿邪、水飲、痰湿、痰濁などと呼ばれるゴミのような邪魔物ができてしまいます。したがって関連するそれぞれの臓器の働きが保たれていないと問題が起きるわけです。

肺が弱ったときは『麦味参顆粒』などで心肺機能をアップし、すばやく水を回しましょう。汗が大量に出た後の服用もオススメします。スポーツドリンクと一緒に用意しておくと良いでしょう。

脾(胃腸)が弱ったとき、あるいは大量の水をのんで、処理能力を超えてしまい、のどが渇くのに、お腹がゴロゴロいう場合には『健脾散顆粒』などを使いましょう。

腎は?血液は腎臓でろ過され、99%の原尿は再吸収され、1%だけが排泄されます。中医学の腎も腎陽という暖かいエネルギーの働きで水を再利用します。水の飲みすぎでむくみや頻尿があるときは、『霊鹿参』など鹿茸の入ったもので腎を温めるのをオススメします。

 前述のスタッフは、水や冷たいものの摂りすぎ、エアコンで脾が冷えてしまったと考えられます。
 さらに、腎の処理能力も落ちて、水がうまく回って利用されなかったのでしょう。放置して不調を引きずったままにしておくと、秋バテになります。
 もし、似たような症状のある方は、秋バテにならないよう
今のうちに治して食欲の秋を満喫してくださいね!!