ファーマシーそま通信 2024年末号
私たちのオススメ
~受験生の風邪対策にお役立ち!!~
兒玉眞理子
そろそろインフルエンザ流行が始まってきました。コロナも時々顔を出しているようです。この時期、風邪を一番引きたくないのは、受験生ですよね。風邪を引かないためには普段から免疫力を上げておかねばなりません。
もちろん、バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動、休養が大切なのは言うまでもありません。しかし、人生の中で最重要の一つとも言える大仕事が控えている受験生はそういうわけにもいかず、疲れています。そこで、サポートできるのが、クロレラエキスです。
生体防御のシステムは、おおまかに分けて3段階あります。第1段階は皮膚や粘膜のバリア。第2段階は侵入した細菌や老廃物を食細胞(好中球)が食べる。第3段階はキラーT細胞など免疫細胞がガン細胞やウイルスを排除、不活化し、抗体を作る。
例として、ラットに大腸菌を感染させた実験ですが、クロレラエキスを与えたラットでは、好中球がたくさん菌を食べて処理していることがわかります。
クロレラエキスは、3つのどの段階にも作用して力を発揮します。
クロレラエキスには、生体防御として守る成分と、戦う成分があります。風邪の引き始めには、“戦う”成分がオススメです。
戦うクロレラエキスは『バイオリンクA BCEⅹ』です。ありがたいことに、1本飲むと、1週間は免疫力が上がっていますので、受験の方は、今から1週間に1本飲むことをオススメします!
もし、風邪の後半になってしまったら、早く治すには、戦う力と守る力のバランスがとれた『バイオリンクBCEⅹドリンク』『バイオリンク原液』がオススメです。
身体に入ってきたウイルスは1日で100万倍にもなります。万一風邪気味だと感じたときは、1日でも早く『バイオリンクA BCEⅹ』を飲みましょう!!
〜還暦過ぎたら鹿茸を!!〜
兒玉眞理子
中国では、これから冬を迎えるにあたって、“冬冷進補”と言って滋養のあるもの(精のつくもの)を積極的に摂ることで、春からの活動期に備えるという風習があり、この時期になるとレストランでも冬冷進補メニューとして鶏肉に高麗人参や枸杞子を合わせたスープなどが提供されます。
また、経済的に余裕のある高齢者の間では、健康であっても鹿角や亀板、高麗人参、枸杞子(亀鹿二仙膠)を、冷え症の方は鹿茸や高麗人参などを煮詰めてドロドロにしたもの(膏方)を作っておいて、冬の時期にお湯に溶いて毎日少しずつ飲むといった習慣もあります。冬は五行説でも“腎”の季節であり、1年で最も補腎を心がけるべき季節とされています。
近年の老化に対する研究では、老化の要因としてゲノムの安定性の欠如、免疫細胞の老化、幹細胞の枯渇、テロメアの短縮、慢性炎症、腸内細菌叢の変化など様々な要素がとりあげられています。
一方、漢方の立場からは、老化とは生命のエネルギー“精”が減少することです。“精”を補うには食養生と脾胃(胃腸機能)を健全に保つことが必要ですし、“精”の消耗を防ぐには過労や房事過多を避けるとともに、睡眠不足にならないようにすることが基本となります。
また、一般的には年とともに徐々に老化が進むというイメージを持つ方が多いですが、実際は年とともに加速度的に老化は進むことが知られており、老化の観点からは100歳の半分は93歳になるそうです。すなわち生存リスクという点では、生まれてから93歳になるのと93歳から100歳まで生きるのとは同じくらいのリスクがあるということです。(*1)
ところで、今年の8月に『natureaging』誌にアメリカのスタンフォード大学の研究成果が掲載され、それによると、人間の老化は44歳と60歳で大きく進むことが分かったそうです。この論文によると、カリフォルニア在住の108人の健康な成人を対象に、老化に関連するRNAやDNAをはじめサイトカインや腸内細菌叢など13万5239種類もの生物学的因子を調べたところ、老化に関わる分子マーカーには一貫した曲がり角が見られ、暦年齢の約44歳と60歳の2つの主要な時期に大幅な調節不全が起こっていることが明らかになったそうです。また、年齢に応じて徐々に変化する因子は全体の6.6%に過ぎないとのことです。(*2)
ちなみに満年齢で60歳というのは日本では男女共に厄年です。60歳から老化が一段と加速することを考えると、理にかなっているとも言えます。
基本的に老化予防はもっと若い時から心がける必要がありますが、この論文からも還暦近くになったら、八味地黄丸より“精”を補う力が強い鹿茸を服用することを考えるべきだと思います。
鹿茸がたくさんとれるのは『霊鹿参』『活命参』です。たとえ、1日1カプセルでも、早くから積み立て貯金していけば間に合います!!
・幹細胞 失われた細胞を再び生み出して補充する能力をもった細胞
・テロメア 染色体の先端を守るキャップのような役目がある。テロメアが短くなって細胞分裂ができなくなった状態が細胞老化
*1 ニクラス・ブレンボ―著「寿命ハック 死なない細胞、老いない身体」
*2 シャオタオ・シェンら「ヒト老化におけるマルチオミクスプロファイルの非線形ダイナミクス」natureaging nature.com 2024年8月
〜高齢者の認知症予防に最も有用な野菜の種類〜
オーストラリア・エディスコーワン大学のNegar Ghasemifard氏らが、オーストリアの高齢女性における、特定の野菜を含む総野菜摂取量と長期の老年性認知症リスクとの関連を調査した。
対象は地域在住の70歳以上の高齢女性1206人。食物摂取頻度調査票を用いて、野菜の総摂取量、野菜の種類別摂取量(黄・オレンジ・赤い野菜、アブラナ科、ネギ科、緑色の葉野菜、豆類)を推定した。
14.5年間のフォローアップ後、野菜総摂取量が少ない人に比べて、
○黄・オレンジ・赤の野菜を多く撮った女性は、老年性認知症イベント(47%)、入院(46%)、死亡(50%)のリスクが低かった。
○緑色の葉野菜を多く摂った女性では、老年性認知症による死亡が45%低かった。
○ネギ科の摂取量が最も多い女性は、老年性認知症イベント(36%)、死亡(49%)のリスクが低かった。
著者らは、「認知症予防に対し、野菜総摂取量は重要であるが、老年性認知症リスクを考慮すると、ネギ科、赤・オレンジ・黄・緑の野菜が有用である可能性が示唆された。」としている。
Food&Function誌2024年10月28日
〜首こり、肩こりに朗報〜 兒玉眞理子
首こり、肩こりは要するに筋肉が緊張して血流が悪いのでしょうが、治すのはなかなかうまくいかないもので、葛根湯やイチョウ葉エキスでスッキリする方もいれば、ダメな方もあります。運動は一番オススメですが、たまの運動だと運動後しばらくはよくても、わりとすぐに元に戻ったりします。
市販薬では、ビタミンEが試されたりしますが、とても良かったというお話は聞きません。
少し話は変わりますが、今から40年前、「ひどい進行性指掌角化症に、ユベラ(ビタミンE)と無臭ニンニク製剤の併用で、驚くほどの効果があった。」という報告があって、オキソレジン(無臭ニンニク成分)とビタミンEを合わせた『オキソロン』という製品ができました。
それまでオキソレジンがビタミンB1の吸収を高めるデータはありましたが、そのときに、ビタミンEの単独服用に比べて、オキソレジンとの併用で9時間後のビタミンEの血中濃度が3倍になることがわかったのです。
このたび、『オキソロンE』がリニューアル販売されることになりました。こういった薬は手足の先が冷えてしもやけになる人がのむようなイメージですが、今回、手足の冷えは全くなく、どちらかというと脂肪がついているタイプの人が服用されました。
1日のおすすめ量は6錠ですが、朝3錠だけのんで夜は忘れてしばらく続けたとき、なんの効果も感じなかったそうです。そこで一念発起し、朝・昼・夕に2錠ずつ続けてみたところ、2日目の昼頃から、首こり・肩こりが楽になっていることに気が付いたそうです。その後、雨の前の頭痛が起きなくなり、元々浮腫みやすかったのに、一回の尿量が増えて、夕方の足もパンパンではなくなった、今のところ痔が顔を出していない、お腹がゆるくなくなったと、様々にいいことが起きています。触った感じお腹が冷えていたのが、冷たくなくなったとも言われます。がんばって血中濃度が維持できるように服用したのが良かったのでしょうか。
また、『オキソロン』が起立性調節障害によかった例もあるそうです。
オキソレジンには、
- 疲労回復作用
- 血流改善、身体を温める作用
- 筋肉のこりをほぐす作用
- 老廃物・毒素排泄作用
- 胃腸の働きを高める作用
- ホルモン分泌促進作用
- 腸内環境改善作用
があります。(小湊潔著「にんにく新発見」)
『オキソロンE』そしてもちろん、キョーレオピンとビタミンEの組み合わせも良し!
ニンニクとビタミンEの組み合わせ、試してみる価値はありそうです!