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ファーマシ―そま通信2020盛夏号

2020.08.20

ファーマシーそま通信 2020盛夏号
       私たちのオススメ
 
☆コロナと過ごす夏 
 今年の夏は特別です。すでに新型コロナウイルスがどこにでも“居る”ということを前提に生活しなければなりません。そこで何よりも気になるのは「免疫力」でしょう。
 漢方(中医学)の世界では、
       免疫力を高める=“気”のエネルギーを充実させる
ことです。そして、
      “気”の主な発生源=“脾”(胃腸)
西洋医学的に言えば腸内細菌のバランスの改善を通じて、腸管免疫を充実させることです。
 大阪の夏は言わずと知れた「高温・高湿度」。高温のため生もの冷たいものを食べ過ぎて胃腸の機能が低下しやすいです高湿度はそもそも“脾”が嫌うものです。お風呂上がりに冷たいビールを一杯のんで寝るのは、本当はよくないです。もし冷たいものをのんだらそのあと温かいものを飲んでおきましょう。夏こそ『野草菜果』などの「酵素製剤」を飲むのもいいですね。
 ついでに、高温により、現代はエアコンで冷房をいれますね。鼻の粘膜が冷気にあたると免疫力が落ちます。【細胞の免疫力は温度に依存する。温度の異なる細胞内におけるライノウイルスの増殖の様子を観察したところ、37℃よりも33℃の細胞内のほうがウイルスが増殖しやすかった(米国:イエール大学)。】鼻を保護すると免疫力があがるそうです。
 
 免疫力を落とすもう一つの原因はストレスです
 ストレスはやはり腸に影響します。ストレスによって放出されたカテコラミンにさらされた腸内細菌は病原性が高まります。反対に良い腸内細菌は、神経成長因子やセロトニンなどの神経伝達物質を脳に送り込んで、ストレスを抑制します。
 また、ストレスから起きる睡眠障害は免疫力低下に直結します。免疫力の低下はうつや慢性疲労症候群にも繋がります。
 あせって眠れない人は『脳活精』を。
 寝付けるが夜中に何度も目が醒める人は『救心感応丸気』を。
 コロナ不安から微熱が続く人は「少陽の病」かもしれません。漢方薬から選びましょう。
 
 笑いは免疫力を高めます。大阪ミナミの演芸場でガンや心臓病の患者19人に3時間ほど漫才などを鑑賞して大笑いしてもらったところ、免疫力の目安であるナチュラルキラー細胞の値が低かった人全員が正常範囲に上昇、高過ぎた人も正常範囲に近い数字になったとういう報告があります。でも、その後の実験で、面白いことがなくても作り笑いをして微笑むだけで同じような効果が見られたそうです。
 新型コロナウイルスを怖がっていると、ストレスで免疫力が下がるかもしれません




☆熱中症にご用心
 人は年とともに身体の水分量が減っていきます。漢方(中医学)で考えると、腎陰虚になってくるということです。
 老化には、腎陽虚というエネルギー不足と、腎陰虚という水分不足がありますが、だいたい腎陰虚のほうが早く起こってきます。中国では、30代から、美容と健康のために「六味丸」という腎陰虚を補う漢方薬をのんでいるそうです。
 熱中症になってしまったら、その場を救うのは経口補水液、『麦味参顆粒』「清暑益気湯」や「牛黄」「センソ」ですが、根本は、日ごろから腎陰虚を補うことが大切です。実は60代からでは先述の「六味丸」では間に合わないのです。
 そこで、強力に腎陰を補う『亀鹿霊仙廣』などをおススメします。作用がゆっくりなので、この夏には間に合わないかもしれませんが、どうせ、来年の夏にはひとつ年をとり、もっと腎陰虚になっているのですから、今年から飲んでおいてください。老化防止は早めから!『瓊玉膏』も腎陰を補います。飲んでおられる方は是非お続けになってくださいね。
 
 
 

 ☆マスクは新型コロナウイルス感染予防になるか?
  米国ではマスクの新型コロナウイルス感染症予防効果をめぐって議論が巻き起こっているそうです。そんな中、米疾病対策センター(CDC)が発行する「Morbidity and Mortality Weekly Report」7月14日号に次のような報告が掲載されました。
 ミズーリ州のヘアサロンに勤務する2人の美容師が新型コロナにかかりました。一人は8日間、もう一人は5日間にわたって症状がありましたが、マスク着用の上で、約1週間にわたって139人の客の髪をカットしました(客たちも全員がマスクをしていた)。しかし、これらの客の中から感染者は出なかっただけでなく、客の接触者や他の美容師たちへの感染も確認されませんでした。しかし、二人の美容師のうち一人と同じ家に住んでいる4人の濃厚接触者が全員コロナウイルス陽性になりました。
 この報告を行った、感染症専門医のRobin Trotman氏らは、今回の分析結果にいくつかの限界があることを認めています。たとえば、二人の美容師が接触した全ての客を対象に症状のモニタリングを実施したが、感染の有無を実際に検査したのは67人だけで、検査のタイミングが早く偽陰性になった可能性がある、発症前に接触した客には追跡調査をしていない、また、ほとんどの美容師は客の背面からカットを行うなど。
 これらの点に言及しながらも、Trotman氏らは、「着用が適切と思われる状況下では、マスクを確実に正しく着用することが、発症前あるいは無症状および症状のある感染者からの感染拡大を最小限に抑える上で重要な手段になる」と述べています。

 

☆乳酸菌の力で免疫力アップ!!
    -抗酸化作用と肺機能改善-


 ウイルス性肺炎と乳酸菌の関係を二人の研究者が語っています。
◎北海道大学遺伝子病制御研究所シンバイオティクス研究部門特任教授 宮崎忠昭氏
 鳥インフルエンザが大流行したころです。東南アジアでは60~80%と高い致死率をしめしていましたが、現地の研究者から、「乳酸菌を摂取していた人は亡くなっていない、自分自身も飲んでいた。」という話を聞き、もしかしたら乳酸菌でウイルス感染による肺炎を防ぐことができるのではないかと考えました。そこで、様々な乳酸菌を調べ、「LFK」にたどり着きました。
 インフルエンザウイルスに感染したマウスの生存率はわずか16%でしたが、「LFK」を投与すると45%にまで高くなることが確認できました。
 肺の細胞を詳しく観察すると、「LFK」は肺での炎症を起こす物質(炎症性サイトカイン)の産生を抑え、肺胞細胞の死滅を防ぐことで肺炎の進行を抑制することが分かりました。また、肺胞細胞が死滅して少なくなっても、「LFK」が新たな肺胞細胞の増殖を促し、肺の機能を甦らせるので、ウイルスに感染しても重篤な症状は避けられる可能性が高くなります。
 

◎京都府立大学生命環境科学研究科教授 南山幸子氏
 私たちのグループでは、加熱処理乳酸菌「FK-23」をヒトが経口摂取した後に血液の血漿を調べると抗酸化能力が上昇することを確認しています。試験管の中では抗酸化力がないのですが、おそらく腸内細菌やその他の細胞に働きかけることで、高い抗酸化力を発揮すると考えられます。
 そういった抗酸化誘導能も体内で炎症性サイトカインを減少させているのだろうと考えられます。ウイルス性肺炎で亡くなった方を調べると、血管に炎症が起きて血栓症になっていることが多いです。血管に過酸化物質などが過剰に存在すると血管壁に炎症がおこり、それを治そうとして血栓ができ、血栓が原因で死亡する。普段から抗酸化物質やそれらを誘導する食品を積極的にとりいれ、身体の細胞に十分な抗酸化能力があれば、重症化を防ぐ可能性があります


日頃から食べていただき、ぜひお役立てください!!!
 

 

☆肺炎が重症化しないための漢方薬
 ~牛黄が頼りになります~

 新型コロナウイルスの肺炎は免疫の暴走で炎症がひどくなって重症化しています。炎症を抑えるなら、一番頼りになるのは「牛黄」です。「牛黄」は世界的に品薄ですが、中国では、「牛黄」を備蓄していたとか。
 もし、熱が出たとか、味覚や臭覚がおかしいとか、怪しい症状があって心配な方、まず「牛黄」を飲まれるといいでしょう。そして、適切に医療機関や相談センターに相談してください。

 『霊黄参』、『長城清心丸』、『日水清心丸』など備えておきましょう。

 

☆食中毒・食あたりも腸内細菌で違いがでる!

 世の中は「コロナ」一色になっていますが、もちろんそれ以外の菌やウイルスが休憩しているわけではありません。これからの季節は食あたりも心配になります。原因の一つとして大腸菌が挙げられます。
 大腸菌は普段から私たちの身体の中にもいて、ほとんどのものは悪さをしませんが、中には激しい下痢や出血を起こす毒性を持ったものがいて、「O-157」などがあります。
 「O-157」は冷凍や胃酸にも強いのでタチが悪いです。弱点は加熱で、75℃で1分間加熱すると死んでしまうので、しっかり火を通せば大丈夫です。焼肉などで、うっかり生肉を触った箸で食べたりしないようにしましょう。
 
 ところで、食中毒になりやすい人とそうでない人がいるのをご存知でしょうか? ユッケ食中毒事件でも軽い下痢程度ですんだ人もいます。軽症ですんだ人の体にも等しく菌は入ったけれども、菌が増殖しないうちに便で出てしまったのですね。
 腸内の細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌という3つのグループがいます。この日和見菌は善玉・悪玉の旗色を見ていて、優勢な方に味方につくというちょっとずるい菌です。この日和見菌をどちらが味方につけるかで腸内の状態が良いか悪いか決まります。
 健康な人ほど善玉菌が優位です。添加物の多い加工食品、脂肪、甘いものをたくさん食べて、肉類など消化に負担のかかるものをドカ食いする……こういう生活が悪玉菌を増やします。善玉菌が腸内で多くを占めていると、毒性の強い菌が侵入しても腸の中に居座る場所がなく、排泄されてしまいますしかし悪玉菌が優勢だと居座る場所を確保して増殖を許してしまいます
 食べ物に有害菌が付きやすい夏場の食中毒に強くなるためにも普段から善玉菌優勢の腸内環境を作っておくべきなんですね。
『乳酸菌FK-23菌粉末』『ラクトフェリン』『フェカルミンスリー』『ビオスリー』『プログリーン』『グリーン末』など、お役立てください!