ファーマシーそま通信 2017夏号
私たちのオススメ
☆梅くろず☆私たちのオススメ
下岡久子
長いあいだ『坂元のくろず』を飲んでいただくようお話してまいりましたが、味に抵抗があると言われるお客様がおられます。そう思われるお客さま、一度『坂元のくろず』を使った「梅くろず」をお造りいただきたいとおもいます。
材料:坂元のくろず 1000ml
青梅 500g
氷砂糖 1㎏
作り方:①青梅を一晩水に漬け、あく抜きをする。
②青梅を洗って水を切り、ふきんで水気をよくふき取る。
③へたを取り、つまようじやフォークなどで青梅を約20か所突く。
④殺菌したガラス容器に坂元のくろず、青梅、氷砂糖を入れ、蓋をして1か月
ほど置く。
完成した「梅くろず」は炭酸水かお水で割ってお飲みください。
また、お料理にもお使いください。漬けた梅も美味しくお召し上がりいただけます。
『坂元のくろず』は細い血管の流れもよくなり、総コレステロール・血糖の数値を下げ、高血圧、心臓病や脳卒中を予防する効果があると言われています。くすりではないので、ご家族皆様でお飲みいただけるものです。
是非一度お試しになっていただけますように。
☆『心脾顆粒』で頭スッキリ若返り!☆
塩川やよい
●知らないうちにたまったストレス
●モヤモヤ脳の疲れ は、物忘れ・不眠・貧血の原因になります。
中医学ではそれを「心脾両虚」と言い、血を全身に巡らせる働きを持つ「心」と、消化吸収をつかさどり、気・血を生成する「脾」の両方が虚弱になった状態を表します。
ストレスや悩み、考えすぎなどで脳に過度な負担がかかると、心と脾に影響して機能が低下します。脾は現代医学の胃腸のあたりを指します。
脾が弱まる→心が弱まる→気が脳内に行かなくなる→うっかりした物忘れ・不眠などにつながる、というのが漢方的な考え方です。
□物忘れ □人の話を理解できない □くよくよしたり不安を感じやすい
□眠りが浅い □眠れない □どきどきすることが多い □貧血
□汗をかきやすい □疲れやすい □食欲が落ちている □便秘または下痢気味
□アザができやすい □尿に血が混じることがある □便が黒っぽい □経血が多い
3つ以上当てはまると心脾両虚の可能性が高いです。
心脾顆粒に配合されている10種類の生薬は、心血を補って、精神・意識・思考を安定させると共に、胃腸機能を元気にして心脾両虚を改善してくれます。
実際服用している私の母は、長年、高齢の両親のお世話をし、心身共に疲れ果て、知らない間にストレスでいっぱいの身体になってしまいました。母は自分が元気でないと満足にお世話もできないなどと不安を感じたり、落ち込むようになりました。また、寝入りは悪くないものの1時間おきに目が覚めるなどの症状や、思考停止状態みたいと言っていたり、用事がはかどらない、食欲がないと訴えるようになり漢方相談の結果、心脾顆粒を飲み始めました。
服用して数日で頭のモヤモヤがスッキリに変わり、リラックス気分に導いてくれたと大喜びです。また睡眠においては、夜中に目は覚めるものの眠れる間隔が長くなり少しずつ改善されてきています。
年齢と共に、身体や心は変化していきます。女性の場合は閉経と共に大きく身体の変化を感じられる方もいます。体質だからと諦めず、今の自分に合った漢方と出会って欲しいと思います。
漢方薬を上手に使い身体のバランスを整え、生活を見直すことで、今後につなげていくことができます。正しく漢方薬を使うには正確な見立てが必要です。ひとりで悩まずに、是非ご相談ください。
☆ 質の良い睡眠とれていますか?☆
兒玉眞理子
◎レム睡眠とノンレム睡眠
レム睡眠は眼球の運動を伴う浅い眠り。ノンレム睡眠は眼球の運動を伴わない深い眠りです。
◎ノンレム睡眠の重要性
睡眠に関する研究では、深い眠りであるノンレム睡眠と、浅い眠りで夢を見る時間帯とされているレム睡眠を何回か繰り返して朝を迎えるとされており、睡眠の質という観点からは、一晩の間にどれだけ深い眠り(ノンレム睡眠)の時間帯があるかが重要とされています。
これは、深い眠りであるノンレム睡眠の時にのみ成長ホルモンが分泌されるためです。成長ホルモンというのは、子供の成長以外にも心肺機能や腎機能、免疫力、骨密度や性機能などからお肌の張りなどにも深く関与しており、ノンレム睡眠の質が悪いと、いくら長い時間寝ていても、成長ホルモンが十分に分泌されず、からだの疲れがとれないだけでなく、長期化すると全身の健康状態に様々な問題が起こりかねません。
因みに、特に入眠後、最初に訪れるノンレム睡眠が最も重要で、この時に一晩で分泌される成長ホルモンの70〜80%が分泌されるそうです。
また、精神的なストレスや自律神経の乱れで、この最初のノンレム睡眠の質が悪くなると、それ以降の睡眠の質も乱れて、深い眠りであるノンレム睡眠が減少し、半覚醒状態であるレム睡眠の時間帯が増えて、ちょっとした刺激で目が覚めたり、夢ばっかり見ていて、起きた後もスッキリしないばかりか、神経も過敏になってちょっとしたことがストレスに感じたりするようになって、そのことがさらなる睡眠リズムの乱れにつながりかねません。
また、近年の研究では、ノンレム睡眠時には記憶の定着(短期記憶をつかさどる海馬から前頭前皮質へ記憶が移る)が行われており、深い眠り(ノンレム睡眠)がないと脳の長期記憶に支障が生じることが明らかになっています。また、アメリカのロチェスター大学でのマウスの実験では、ノンレム睡眠時に脳細胞が縮んで脳細胞間の隙間が約60%も広がり、アミロイドβタンパク質などの老廃物を排出しやすくしていることもわかりました。
さらに、ワシントン大学による調査でも、睡眠の質の良い人ほど脳内のアミロイドβタンパク質の蓄積が少ないこともわかっており、ぐっすり眠ることは頭がスッキリするだけでなく、アルツハイマー病の予防につながる可能性があります。
いずれにせよ、ストレスの影響などで自律神経が乱れて正常な睡眠リズムが乱れている時に、睡眠薬のように神経を無理やり押さえつけるのでは、自然な睡眠のリズムにはなりません。麝香(じゃこう)が主役の『救心感應丸気』は睡眠の質を良くし、自然な睡眠リズムを回復させてくれます。
サラリーマン男性20代後半の方、毎日帰宅が夜の11時ころで、食べてお風呂に入って寝るのが12時から1時ころになってしまい、寝付けない日もあるし、寝付ける日でも熟睡感がないと言われました。『救心感應丸気』を寝る前に一包おすすめしたところ、寝坊しそうになるくらいぐっすり眠れたとのこと。麝香の働きは「悪夢を取り去る」と古典に書かれています。正に深い睡眠をもたらしてくれるという意味ですね。
◎睡眠障害は万病のもと
睡眠障害といえば寝つきが悪いと思いがちですが、熟睡していないのもたいへん問題です。睡眠の質が悪いせいで昼間にボーっとしたり、だるかったり、いらいらしたりといった精神症状だけでなく、胃腸症状やお肌の調子といった皮膚症状など身体症状まで悪化しかねません。
また、深い眠りがない方は、朝起きた時に首が痛かったり肩がこっていたりすることがあります。
昼間のいろいろな症状も実は睡眠の質の悪さが一因になっていることが
あります。まずは睡眠を見直してみるのがとても大切です。
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