私たちのオススメ
☆六神丸(『救心』『律鼓心』)は心臓の薬!?
兒玉眞理子
六神丸の処方で作られている日本で有名な薬は『救心』です。他にも少しずつ違った処方でいろいろなお薬が作られています。
『救心』と言えば動悸・息切れ・気付けの薬というイメージですが、中国での適応症は、猩紅熱、扁桃炎、咽頭腫痛、ジフテリア、丹毒、腫れ物、暑気あたりなどがあります。流行性感冒、麦粒腫。がん、白血病、低血圧、慢性活動性B型肝炎、帯状疱疹、心臓疾患などの病気に用いられます。
六神丸の主成分であるセンソは免疫の活性化や抗ガン作用も認められており、動悸・息切れにしか使わないのはもったいないです。
<応用>
1.気付け作用を利用して、昼間は元気に、夜はぐっすり眠れるようにする。
疲労による不眠と動悸にはセンソがよろしいです。
2.のどが痛い風邪には銀翹散などと併用しましょう。
3.熱中症や酸素の薄いところに行く時の高山病の予防に。
4.睡眠時無呼吸症候群対策に。
睡眠時無呼吸症候群
10秒以上呼吸が止まるのを無呼吸と言い、1時間あたり5回以上無呼吸になるのを無呼吸症候群と言います。40代50代の男性、閉経後の女性に多く見られ、日本の潜在患者数は500万人~1000万人。
自覚症状:夜中に目が覚めたり、いびき(毎晩、強弱がある)や夜間頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛など。
☆睡眠中の酸素濃度が低下すると……
・心臓に負担がかかる、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こすリスクが3~4倍
・インスリンの働きが落ちる→糖尿病の悪化につながる。
・抗利尿ホルモンを抑制する→夜間頻尿につながる。
・レム睡眠中は脳内の血流が、覚醒時やノンレム睡眠時と比べて2倍になり、脳内の神経細胞が活発に物質交換をしている。睡眠が不足すると物質交換が損なわれ、認知症の発症に関与している可能性がある。
・睡眠時の低酸素は腸内細菌叢と腸管バリア機能に悪影響を与える。
センソには、心筋の酸素消費量を増やさずに心筋の機能を高める作用や、呼吸興奮作用があり、低酸素状態でも脳をはじめ全身に血液(酸素)を運ぶのを手助けします。
寝る前に『律鼓心』を1粒のんで、寝ている間に酸素を運ぶ。おススメです!!
☆怒りにくい体質への変容☆
兒玉眞理子
暑い気候も手伝って、ちょっとしたことでイライラしてしまうことがありませんか? 自分の怒り方が1.強度が強い、2.持続性がある、3.頻度が高い、4.攻撃性がある のうち一つでも当てはまれば「問題のある怒り」となります。このような怒り方をする人は周囲から敬遠され、コミュニケーションエラーも頻繁に起こりがちです。それが新たな怒りを生むきっかけになります。
こういう怒りはコントロールしないとあとで後悔することになるかもしれません。
怒りの衝動をコントロールする上で最も大切なことは、怒りに任せた反射的な反応をしないことです。自身に対する脅威を察知した扁桃体が、大脳新皮質の冷静な判断を待たず、大脳全体が怒りの情動で瞬間的にハイジャックされる。そんな結末が良いことはまずありません。大脳新皮質が情報を収集・分析した上で、自分に最も有利な判断を下すには約4~6秒程度かかるとされており、少なくともこの間を何とかやり過ごす必要があります。6秒で怒りがなくなるわけではありませんが、少しでも理性的になるためです。
そうは言っても「怒り=防衛感情」は人間の本能です。反射的に反応しないことは、とてつもない困難を伴います。そこでいくつかのコントロールテクニックが提案されています。
「スケールテクニック」(怒りの温度計)
怒りを感じたら、温度計を思い浮かべて、今何度くらいの温度で怒っているのか自分で点数化してみます。怒りの感情を「見える化」して客観視する習慣をつけるのが狙いです。あれこれ考えているうちに6秒をやり過ごせる可能性が高くなります。
穏やかな状態を「0」人生最大の怒りを「10」と設定して、今のは軽いから「1」かな、今のは結構強かったから「5」くらい、という具合です。
「タイムアウト」
怒りやイライラを感じる場所から離れよう、という方法です。スポーツでいう「タイム」です。その場をいったん離れて戻ってくる、この間に深呼吸や軽いストレッチを行ったりしてある程度冷静になってから、また話し合いに戻ればより望ましい対応ができます。
しかし、怒りの衝動を6秒やり過ごすことを繰り返すより、そもそも怒りが湧きにくい工夫をするのが賢明ですね。いわば、より怒りにくい体質へシフトする「体質改善」です。
“べき”を緩める「思考のコントロール」
「べき型思考」とは、例えば、「公共マナーは守るべき」「目下の者から率先して挨拶すべき」などといったものです。簡単に言うと、自分自身や他人に対して「あるべき姿=理想像」を課す、ということです。この自分自身にとって、とても大切な「べき」が目の前で裏切られると、旧脳(大脳辺縁系)に存在する扁桃体が「好ましくない状態」として瞬時に反応し、防衛感情としての怒りが湧きます。
この「べき」は、各自の根本となる価値観=コアビリーフ(Core belief)を象徴する言葉です。各自のコアビリーフは生まれてから現在に至るまでに、様々な経験を通して形成されてきたものであり、ほとんど無意識的に「正しいこと」として思考に沁みついているので、なかなか自分では意識しにくく、容易には変えることができないという特徴があります。
より怒りにくい体質に変化していくために、日本アンガーマネジメント協会では、この「べき」を可能な範囲で少しずつ緩めていくことを推奨しています。「べき」を消し去るのは困難ですが、緩めることは可能なはずです。
「べき」を緩めるとは、今まで「許せない」と思っていた出来事を、「まあ、いいか、そんなこともあるよね」と許容できるようになることです。これを「思考のコントロール」と呼んでいます。
「思考のコントロール」の三重丸
「思考のコントロール」は三重丸の図を使って考えます。一番中心にあるのが「許せるゾーン」、その外にあるのが「まあ許せるゾーン」、さらに外にあるのが「許せないゾーン」です。ある出来事をどのゾーンに分類するのか、冷静に考えるわけです。そして「まあ許せるゾーンを可能な範囲で広げていきましょうというのが「思考のコントロール」です。
一般的に「まあ許せるゾーン」が狭い人は出来事が許せないゾーンに入る確率が上がり、許容度が低くイラッとすることが多い人です。
思考のコントロールとは、この三重丸を上手に線引きすること。客観的に出来事を判別して意識的に「まあ許せるゾーン」を拡大する習慣をつけることで「心の許容量」は大きくなり、多少のことでは怒りを感じにくくなります。この三重丸の図を思い浮かべることで、より効果的に「べき」を緩めることができるようになるそうです。
怒りにくい体質への変容を目的とした究極の「思考のコントロール」は、怒りの発生源となって自分を苦しめている自身の「べき」を把握し、それを緩め、可能なら手放すことなのです。重要なことは、客観的に自分の思考を見つめることです。
自分がなぜある出来事に怒りを覚えるのか、その理由を考え抜く必要があります。その過程で自身の「べき」が浮き彫りになってきます。その「べき」に、怒りという苦しみを抱えてまで執着するだけの価値があるかどうかを考えるのです。そしてそれを緩める、あるいは手放すかどうかは、最終的に自身に委ねられます。
こうして一つ一つ、地道に自分の怒りと向き合っていく事が、怒りにくい体質改善への王道のようです。
とは言うものの、これにはかなりの努力が要りますね。少しでも楽に改善できるように役立つ漢方薬として『救心感應丸氣』をおススメします。凝り固まっている「気」を流してスーッと楽になる感じです。是非お試しください。
参考:安藤俊介『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』大浦裕之「医療従事者のためのアンガーマネジメント入門」他
☆鹿茸は生命の根源物資である“精”を生じる☆
兒玉眞理子
『霊鹿参』や『活命参』に入っている鹿茸の働きを一言でいうと“精を生じる”ということになります。“精”は、生命の熱エネルギーの燃料となります。また、髄(脊髄、骨髄)を生じます。骨髄は骨格を形成し、骨や歯を丈夫にし、精髄は集まって脳になり、頭目を聡明にします。精はまた、血に変化します。「先天の精」は生まれた時に持っている精。生まれてから後は、飲食物から胃腸の働きによって「後天の精」を取り込んで体が成長していきます。老化とは、“精”が減少していく過程です。慢性病など長期に及ぶ闘病は「精」を消耗します。抗がん剤の副作用による骨髄抑制なども精を消耗します。
最近の研究から、鹿茸のがんに対する働きが明らかになってきました。
*子宮頸がん細胞に対してがん細胞増殖を抑制する(2004年 信州大学)
*ラットに対して鹿茸を経口投与したところ、投与群は対照群と比べて腫瘍の転移や腫瘍のレベルにおいて、対照群より有意に低い値を示した。(Fraser et al.2010)
*鹿茸にはSPD(スペルミジン)などのポリアミンが豊富にふくまれています。
ポリアミンは炭化水素化合物で、細胞のタンパク質合成や活性化、細胞の成長、増殖以外にも酸化ストレスの抑制やオートファジーの促進などに深く関与しています。動物実験では、寿命の延長や認知機能の低下を防ぐ効果などが確かめられています。
また、母乳にも含まれ乳児の未熟な消化管の発育に寄与しています。コラーゲンの産生や発毛促進作用、生殖能力はじめ精子の形成や卵胞の発達にも強く関与しています。マウスの閉経後骨粗鬆症モデルを用いた動物実験で、破骨細胞活性化を抑制し、骨芽細胞による骨形成を促進し、骨量の低下を抑制しました。
SPD(スペルミジン) はポリアミンの一種です。老化マウスでミトコンドリア機能が低下しているときにSPDを補充すると、がんに対する免疫力が回復することが示されました。(2022年10月 理化学研究所・京都大学)
ポリアミンの供給源は細胞内での生合成、経口摂取、腸内細菌による生合成の3つ。加齢とともに生合成能力は低下します。まるで「精」!『霊鹿参』『活命参』で補給できます。
疲労感と疲労は違います!
疲労感=疲労により脳の自律神経領域がダメージを受ける→主に肝臓が体の疲れをモニターして脳に伝えている→回復するために休めというシグナルがでる。
疲労=運動や精神活動で発生した活性酸素が細胞にダメージ→細胞内でタンパク質の合成に関わるeIF2αがリン酸化され、細胞がタンパク質合成できなくなる。
疲労から回復するにはまず休養が必要 良い睡眠、胃腸の健康、良い食事です。*鹿茸に含まれるポリアミンは、eIF2αを復活させるので疲労そのものが取れます。