ファーマシーそま通信 2022年冬号
私たちのオススメ
私たちのオススメ
〜婦宝当帰膠でイライラがなくなった!~
谷川美佐
私は、いわゆるPMSで、生理前によくイライラしていました。
婦宝当帰膠は「肝」の「血」を補う漢方薬です。
人間は「血」「気」「水」3つのバランスをうまくとりながら健康を維持しています。
「血」気によって全身に栄養を循環させる赤い液体(血液)
「気」生命活動を営むエネルギー
「水」リンパ液や尿、汗など血液以外の水分
そのうちの「血」「気」に深く関わっているのが「肝」で、次のような作用があります。
1⃣「蔵血作用」
これは、血液を蓄え、必要に応じて全身に血液を供給する働きです。
もし、肝に充分な血液が貯蔵されていないと、
血色が悪い、髪や皮膚の乾燥、めまいや立ち眩み、手足の冷えやしびれ、
眼精疲労、爪が割れやすい、筋がつる、肩こりなどなど・・・
全身に栄養が行き渡らないため様々な症状がでます。
2⃣「疏泄(そせつ)作用」
これは、様々な臓器の生理機能をスムーズにする働きです。
肝は「気」の流れを整えることにより、臓器などの生理機能を正常に保ちます。
また、気の流れが正常であれば精神状態も良好に保てます。
疏泄作用が弱まり気の巡りが悪くなると、気が滞った所で不快な張り感や痛みを感じたり、気持ちが不安定になったりします。
月経前には子宮に血液が多く送られるため、肝の「血」の不足に陥りやすくなります。それによる体の不調に加え、肝の「血」の不足により「気」の流れを整える作用も弱まり心の不調もあらわれます。これが、女性特有の月経前症候群(PMS)の一因です。
私自身も、生理前のイライラがひどかったので、婦宝当帰膠を1日ティースプーン1杯ずつ続けてみたところいつの間にかイライラがなくなりました。婦宝当帰膠は、70%が当帰で血液を補う作用に優れています。PMSでお悩みの方、ぜひお試しください!!
~食事と体内リズム~
兒玉眞理子
体内リズムは朝型と夜型があります。仕事や学校があるのに、朝起きるのが苦手という方がありますね。食事と起床時間について、研究した報告があります。朝食に和食を食べる人は起床時間が早く、洋食を食べる人は遅い、さらに朝食を食べない人は和食の人より1時間も遅いというデータがあります。これは、時間に余裕のある休日でも同じ傾向です。また、高齢者のほうが和食が多いと思いがちですが、洋食の割合が最も多いのは50代で、平均年齢も和食派より洋食派のほうが高齢でした。栄養面では、和食のほうが、魚、卵、大豆などバラエティーに富むタンパク質を摂取しており、洋食群では、乳製品の比率が高い傾向でした。
和食の中でも、魚に含まれるEPA/DHAは、朝型にリセットする働きがあると言われています。EPA/DHAは、小腸や大腸を刺激し、GLP-1という物質が生産されます。GLP-1はインスリンの分泌を促進させることで、体内リズムを朝型へとお手伝いする働きがあります。EPA/DHAは、夕方に摂取するより、朝に摂取するほうが、食事による脂肪肝の抑制効果などが高いことがマウスの実験で報告されています。上質のEPA/DHAを簡単にとるには『シーアルパ』がオススメです。
朝に食べたい栄養素は、たんぱく質で、活動時期の筋肉の元になります。たんぱく質は分解されてアミノ酸として体内に取り込まれます。アミノ酸は筋肉を作る以外にも臓器・免疫機能・酵素・ホルモンの材料として、そして時にはエネルギーとしても使われます。しかし、寝ている間は体に補給されないため、アミノ酸が不足しがちに。すると、人体は筋肉を分解してアミノ酸を確保し、体の機能を維持しようとすることが分かってきています。
そこで、オススメしたいのは、体がたんぱく質を必要としているタイミングである朝に、たんぱく質をしっかりとってアミノ酸を補給することです。筋トレをしてもなかなか筋肉が増えない人が、朝に摂るたんぱく質を増やす実験をしたところ、筋肉量が増えました。手軽なアミノ酸補給には、『レバコール』がオススメです。
専門家によると、平均的な日本人の朝ごはんだと、たんぱく質は10g程度しかとれていないとのこと。3食で20gずつ均等にとるのが大切だそうです。
また、朝は、リコピン(トマト)など、抗酸化物質の含まれるもの、もちろん、エネルギー源となるご飯など糖質も朝食には欠かせません。
夜に食べたい栄養素として、カルシウムがあります。カルシウムの吸収は夕方に良いというマウスの実験があります。骨の修復は夜中の副交感神経が高まった時に起こると言われています。漢方薬では、カルシウムを含む生薬が神経安定の目的で使われます。
お茶に含まれるテアニンは神経を鎮めますが、同時にカフェインも入っているので、人によっては目が覚めてしまう可能性もありますのでご注意ください。『キラリスALA-on』にはテアニンが入っています。ALA自体も眠りを良くしてくれますので、オススメです。
~葛根湯ドリンクでスッキリ!!~
藤本仁美
女性の方は経験ある方もいらっしゃると思いますが、私は若い頃から長年月経痛で悩まされている1人です。
近年は年齢の変化とともにホルモンバランスも変化してきているのか、症状や発生するタイミングのサイクルがバラバラで、ツライ月もあります。
ある月に、日頃生理前の頭痛に使っている血液循環の漢方薬では効かなかった時がありました。肩や頭の辺り(頭の上方部)がパンパンに張ってジンジンとしてボーッとしていたので、薬剤師の先生に相談してみたところ、JPS製薬の葛根湯のドリンクを勧められ、早速、試してみました。
頭痛全てが取り除けたわけではないのですが、服用して30分も経たないうちに、頭がスーーーッと軽くなりました!!!
私は基本的に漢方薬が苦手で、とても飲みづらいと感じていました。それで、イメージ的についつい他のお薬に頼りがちで、葛根湯のドリンクも試したことはありませんでした。しかし最近では、「苦くない」「においを抑えた」だけでなく「風味を工夫」したものもあり、漢方薬独特な味やザラツキが苦手な方にも飲みやすいものがあるようです。
この機会にいくつかのメーカーの葛根湯ドリンクを試してみましたが、JPS製薬の葛根湯の味が良く、効き目もスーッと速かったです。
私のように薬の感触が気になる方には、ドリンクタイプもオススメです!!
また、数種類の生薬の成分を抽出した葛根湯の内服液は小瓶に入っているので、持ち歩くことができ、水が用意できない時でも服用のタイミングを逃しません!!
眠くなる成分も入っていないので、外出先でも安心して飲むことができます。私はカバンに1瓶入れて出掛けています。
私は葛根湯のイメージとして、今までは風邪の初期症状に対して効果的と考えていましたが、風邪だけではなくこのような症状にも効果があるのだと実感しました。
「筋トレ」は認知症を予防する〜脳が蘇る本山式トレーニング方法
総合能力研究所所長 本山輝幸氏のお話より
兒玉眞理子
MCIは認知症予備軍です。MCIの人は約50%が5年以内に認知症へ移行します。正常に戻るリバージョン率は約26%です。その条件は「運動」「好奇心が強いこと」です。
運動が脳に与える効果は、
- コルチゾールを減らして海馬を保護し、記憶力を向上させる(ストレス耐性の向上)
- 脳のBDNF(神経栄養因子)を増やして海馬を発達させ、記憶力を向上させる
- 脳内の血流量を増やし、脳全体を活性化させる
- 脳内のネプリライシン(アミロイドβ分解酵素)を増やし、アルツハイマーを予防する
しかし運動習慣があるにも関わらず認知症を発症する人はいます。
MCIが改善する人としない人には根本的に体質的な違いがありました。「感覚神経の鋭さ」です。「感覚神経」を活性化してあげると、MCIが治りました。
様々な運動を試した結果、強めの筋トレだけが感覚神経に効果があることがわかりました。鍛える時のポイントは、動作をしている筋肉に全神経を注意集中し、運動中の筋刺激を感じ取るようにすることです。
20年間の研究で気づいたこと
・認知症を発症し徘徊する方は、運動神経ははっきりしているが、感覚神経が鈍く疲れないので、いつまでも歩ける。
・幼少期から目が見えない方は感覚神経が鋭く認知症の方は少ない。
・ 色々な職業や趣味の方がいる中で、運動習慣があった方でも感覚神経が繋がっていない人は認知症を発症した。
・100歳以上の長寿の方、意外と運動嫌いの方が多かったが、筋肉の痛みや疲れ、暑さ寒さを感じやすく、感覚神経が優れる人が多かった。足つぼマットに乗ってもMCIの人は何も感じない人が多い。1ヶ月間毎日乗っていれば感覚が戻ってくる。
MCIの人たちを含めて運動習慣があるにも関わらず認知症を発症してしまう人たちは、せっかく体を動かしても筋刺激が脳まで達していない可能性があります。筋肉と脳との感覚神経を良好にして運動による効果を享受していただけたらと思います。